メジャーリーグのワールドシリーズは28日、第5戦が行われていたが、6回表終了時点で雨のためサスペンデッドゲームとなった。スコアは2−2の同点で、29日は6回裏フィリーズの攻撃から試合を再開する。レイズの岩村明憲は4試合ぶりにヒットを放ち、3打数1安打。田口壮はまだ出場していない。
 フィリーズが一気に世界一を決めるか注目された一戦は水入りとなった。
 先制したのはフィリーズ。初回、レイズ先発のスコット・カズミアーの立ち上がりを突き、3つの四死球で2死満塁のチャンスを迎える。ここでシェーン・ビクトリノがレフトへタイムリーを放ち、幸先よく2点を先行した。

 しかし、レイズは4回、4番カルロス・ペーニャ、5番エバン・ロンゴリアの連打で1点を返す。初回に2点を失ったカズミアーも、4回に連続四球で2死満塁と走者をためるが、後続を断って2回以降は追加点を許さない。

 ゲーム中盤から雨が強さを増す中、勝負の分かれ目となる次の得点をあげたのはレイズ。6回、2死走者なしからB.J.アップトンが内野安打で出塁すると、すかさず二盗を決め、得点圏へ進む。続くペーニャがレフト前へ打球を運び、アップトンが2塁から生還。試合を振り出しに戻した。

 この後、なおも激しくグラウンドを打ちつける雨に試合は中断。約50分の中断ののち、サスペンデッドゲームが宣告された。ワールドシリーズでのサスペンデッドゲームは史上初めて。29日も現地の天候は荒天の予報で、予定通り試合が続けられるかは微妙な情勢だ。

 レイズ、ペーニャの一打で追いつく(フィリーズ3勝1敗、シチズンズバンク・パーク)
タンパベイ・レイズ        2 = 000101
フィラデルフィア・フィリーズ 2 = 20000 (6回表終了)

【岩村成績】
 3打数1安打
第1打席 左飛
第2打席 中前安打
第3打席 見逃三振