男子プロゴルフのマイナビABCチャンピオンシップは2日、最終ラウンドが行われ、今シーズンよりプロ転向した石川遼が通算9アンダーで優勝をおさめた。石川のツアー優勝は史上最年少Vとなった07年のマンシングウェアKSBカップ以来。プロに転向後、ツアー19戦目での勝利となった。
 首位と3打差の3位で最終日を迎えた石川は前半の4番、5番ホールで連続バーディーを奪うと、後半に入って15番で首位・深堀圭一郎に並ぶ。続く16番は石川のバーティに対し、深堀がボギー。ついに単独首位に躍り出た。

 優勝がかかった最終18番では、2打目を池に入れるアクシデントもあったが、うまくリカバリー。最後のパーパットを沈めた瞬間、大きなガッツポーズが飛び出した。この日はスコアを3つ伸ばし、4日連続でアンダーパーをマーク。安定したゴルフでプロとなって初の栄冠を引き寄せた。

 この優勝で今季の獲得賞金は7,213万円となり、賞金ランキング6位に浮上。春先は4戦連続の予選落ちも経験したが、先月の日本オープンでは2位に入るなど石川は着実に成長のあとをみせてきた。弱冠17歳のゴルファーは名実ともにトッププロへの仲間入りを果たそうとしている。