11日、「K-1 WORLD GP 2008 FINAL」(12月6日、横浜アリーナ)の記者会見が都内で行われ、リザーブマッチとして、チェ・ホンマン(フリー)対レイ・セフォー(レイ・セフォー ファイトアカデミー)、ポール・スロウィンスキー(チーム ミスターパーフェクト)対メルヴィン・マヌーフ(マイクス ジム)の2カードが発表された。会見に出席したホンマンは、「しばらくよくないことが続いたが全て解決した。自分にとってひとつひとつが大切な試合なのでコンディションを整えて臨みたい」と試合への意気込みを語った。
(写真:復帰後初勝利を誓うホンマン)
 会見に同席した谷川貞治イベントプロデューサー(EP)は、リザーバー選定理由を、「開幕戦の敗者でGPに参戦可能なファイター」と説明した。「セーム・シュルトは大晦日の総合のリングに照準を絞っている。武蔵は開幕戦で痛めた左肩が万全ではない。澤屋敷(純一)は連敗していて試合に臨める状況ではない……」(谷川EP)。その他の選手も難色を示したことで、自動的に出場可能なホンマン、セフォー、スロウィンスキーの参戦が決まった。さらに、3選手に加えて、DREAMで桜庭和志(Laughter7)を破るなど、非凡な打撃能力を持つマヌーフに白羽の矢が立った。

 ホンマンはGP開幕戦でバダ・ハリ(ショータイム)と激突。ダウンを奪うなど好ファイトを演じたが、わき腹の負傷により延長突入時に棄権した。しかし、6日に開催されるファイナルは、優勝するには1日3試合をこなさなければならないため苛酷を極める。05年にグラウベ・フェイトーザ(極真会館)、06年にピーター・アーツ(チーム・アーツ)と、リザーバーが準優勝に輝いた例もあるだけに、ホンマンのトーナメント出場の可能性も大いにある。
 ホンマンはセフォー戦について、「一度は戦ってみたかった選手。自分にとって大きなチャンスになる」と語った。現在は決戦に向けて、自宅でのウエイトトレーニングを中心にパワーとスタミナを強化している。

 谷川EPは、「ケガがないように戦って、大晦日にも出てほしい。昨年の(エメリヤーエンコ・)ヒョードル戦をみても、総合でも大きな可能性を感じる」と連続出場をオファーした。これに対しホンマンも、「6日にケガがなければ出場したい」と前向きな姿勢。総合の練習を少しずつ始めていることも明かした。対戦相手は「力がある選手なら誰でもいい」としたが、具体名を求められると、石井慧の名前が飛び出す一幕も。いずれにしても、12月6日の横浜アリーナでは、リング狭しと暴れまわる大巨人の勇姿がみられそうだ。

K-1 WORLD GP 2008 FINAL
2008年12月6日、横浜アリーナ
開場16:00 開始17:00

【対戦決定カード】
〔リザーブマッチ〕
チェ・ホンマン(フリー)×レイ・セフォー(レイ・セフォー ファイトアカデミー)
ポール・スロウィンスキー(チーム ミスターパーフェクト)×メルヴィン・マヌーフ(マイクス ジム)

【既報対戦カード】
ピーター・アーツ(チーム・アーツ)×バダ・ハリ(ショータイム)
エロール・ジマーマン(ゴールデン・グローリー)×エヴェルトン・テイシェイラ(極真会館)
グーガン・サキ(チーム・レベル)×ルスラン・カラエフ(フリー)
レミー・ボンヤスキー(チーム・ボンヤスキー)×ジェロム・レ・バンナ(Le Banner X tream Team)