10月の育成ドラフトで東北楽天から2巡目指名を受けた丈武内野手、福岡ソフトバンクから5巡目指名を受けた堂上隼人捕手(いずれも香川)がそれぞれ球団と正式契約を結んだ。丈武は支度金300万円、年俸400万円、堂上は支度金300万円、年俸360万円。背番号は丈武が香川時代の「5」が入った「125」、堂上は「126」に決まった。これで今ドラフトで指名を受けたアイランドリーグ6選手の契約手続はすべて完了した。

<福岡、元楽天の山下氏が新コーチに、愛媛・加藤コーチは日本ハムのスカウトへ>

 福岡レッドワーブラーズの新しいコーチに今季限りで楽天を退団した山下勝充氏が就任することが決まった。福岡は稲嶺誉コーチが古巣のソフトバンクでファームスタッフに就任することになり、退団が決定。後任を探していた。山下新コーチは1977年、大阪府出身。近大附高、近畿大を経て、00年にドラフト4位で近鉄に入団。03年には2軍で本塁打王を獲得する。楽天の球団創設に伴って移籍した後は06年にもイースタンリーグで本塁打王。今年4月のオリックス戦でサヨナラ打を放ち、人生初のお立ち台に立った。しかし今オフ、戦力外通告を受け、最終的には引退を決意していた。現役時代の成績は196試合で打率.222、2本塁打、29打点。

 また愛媛マンダリンパイレーツの加藤竜人コーチが今季限りで退団することも発表された。加藤コーチは2006年より愛媛で指導を行い、昨季は梶本達哉、今季は西川雅人(いずれもオリックス)と2人のNPB投手を送り出した。来季からは古巣の北海道日本ハムでスカウトとして若い選手を発掘する立場になる。

<徳島・平野、長崎・酒井が豪州アマチュアリーグへ>

 四国・九州アイランドリーグは、徳島の平野誠、長崎の酒井大介の両投手がオーストラリアのアマチュアリーグにスポット参加すると発表した。2選手はともにクウィーンズランド州ゴールドコースト市にある「ブルーウェーブ」というチームに所属。1月5日に離日し、約20試合に出場して3月上旬に帰国する予定だ。

 今回のスポット参加はアイランドリーグとABF(オーストラリア野球連盟)の交流の一環として2度目の実施。今年1月には塚本浩二投手と堂上隼人捕手が参加した。平野は今季、徳島に入団し、前期はリリーフ、後期は主に先発として41試合に登板。勝ち星には恵まれなかったが、防御率2.67の成績を残した。酒井も先発、抑えとフル回転し、5勝11敗6セーブだった。

 今年参加した塚本と堂上はいずれも今回のドラフトでNPB入りを決めている。両投手もオーストラリアでの経験を足がかりに更なる飛躍を遂げたいところだ。

<香川、初の中国人選手含む5名を獲得>

 香川オリーブガイナーズは中国プロ野球の北京タイガースに在籍する李澤源(リ・ゼイユァン)内野手が入団すると発表した。李は06年にプロ入りすると、その年に盗塁王を獲得。100メートル11秒0の俊足と強肩がウリの選手だ。アイランドリーグではこれまで韓国、オーストラリア、ジンバブエなどから外国人選手を受け入れてきたが、中国人選手の入団は初となる。
 また、香川は球団独自のトライアウトで4選手を獲得することも発表している。入団が決まった選手は以下の通り。

香川オリーブガイナーズ
<投手>
 久代幸甫(くしろ・こうじ) 右投左打、大阪産業大付属高−九州共立大−ヒタチエクスプレス、23歳
 加藤達也(かとう・たつや) 右投右打、出雲西高、18歳
<内・外野>
 中村晃宏(なかむら・あきひろ) 右投右打、明徳義塾高−大阪商業大、22歳
<外野>
 吉森智一(よしもり・ともかず) 右投左打、高松南高−日本体育大、22歳


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