WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)2次ラウンドは日本時間19日、2組の最終戦が行われ、ベネズエラが米国を10−6で下して準決勝へ1位進出を決めた。ベネズエラが1点を先行された2回、一挙6点を奪って逆転。その後は互いに点の取り合いとなったが、最後は守護神のフランシスコ・ロドリゲスが締めてベネズエラが逃げ切った。
◇2組
 4番カブレラ、2打席連続タイムリー
米国代表      6 = 011121000
ベネズエラ代表 10 = 06010300×
(米)●ガスリー−ハウエル−グラボー−ジーグラー−ホーキンス−ベル−ハンラハン
(ベ)○ガララーガ−R.ラミレス−バスケス−V.モレノ−O.モレノ−ロドリゲス
本塁打  (米)デローサ1号2ラン
       (ベ)M.ラミレス1号3ラン

 2次ラウンドを連勝で勝ち上がったベネズエラが選手層の厚さをみせた。この試合、準決勝進出を決めたこともあり、ボビー・アブレイユやメルビン・モーラをスタメンから外してゲームに臨んだ。

 2回に1点を失うものの、直後に相手のミスに乗じて追いつく。なおも3連続タイムリーなどヒットを集中させ、一挙6点。3点差と詰め寄られた4回には4番のミゲル・カブレラが2打席連続となるタイムリーを放って、1点を追加した。

 さらに7−6と1点差に詰め寄られた6回には、初スタメンのマックス・ラミレスがレフトへ3ラン。リードすれば、最後はK・ロッドことクローザーのロドリゲスにつなぐ継投で相手に反撃を許さない。1次ラウンドの最終戦に続き、再び米国を撃破した。

 米国は先制したものの、課題の投手陣がまたも2ケタ失点。4番を打っていたケビン・ユーキリスも足首を傷めて欠場し、準決勝以降も出場しない見通しだ。またプエルトリコ戦で劇的な逆転サヨナラ打を放ったデイビッド・ライトも足を負傷した。野球大国の意地で準決勝進出は果たしたが、その先となると明るい光は見えてこない。

【準決勝日程】 米国・ロサンゼルス ※日時は日本時間
ゲーム1 ベネズエラ1組2位 22日(日)10:00
ゲーム2 1組1位米国 23日(月) 9:00