米男子ゴルフの祭典「マスターズ」が日本時間10日、初日を迎え、17歳6カ月と史上2番目の若さで初出場を果たした石川遼は、5バーディー、6ボギーの1オーバーで51位タイのスタートとなった。日本勢では8度目の出場となる片山晋呉が5アンダーで4位タイ。首位と2打差の好位置につけた。今田竜二は1オーバーで石川と同じく51位タイでホールアウトした。首位は7アンダーでチャド・キャンベル(米国)。タイガー・ウッズ(米国)は2アンダーで20位タイだった。
 小学4年生で抱いたマスターズ制覇の夢。その実現へまずは第一歩を記した。前半の石川は緊張からかショットがぶれた。1番のティーショットでいきなりバンカーに打ち込み、パーパットも外してボギー。7番でも第2打をバンカーに入れてボギーになった。前半は3オーバーで折り返す。

 しかし後半に入るとショットが安定。14番のミドルホールでは第2打をピン側2メートルに寄せる絶妙のアプローチでバーディーを奪う。さらに15番パー5も連続バーディーで調子を上げた。16番、17番をパーで乗り切り、最終18番では第2打をピンから50センチの位置につけて、バーディー。いい形で初日を終えた。

 予選通過には2日目を終えて、首位から10打差以内か44位以内に入ることが求められる。現在、首位とは8打差で、どちらでもクリアできる可能性はある。予選を通過すれば、選手数を絞るようになった57年以降の大会では最年少記録。この日の終盤の流れをキープし、いかにスコアを伸ばすか。ここが歴史を塗り替えるためのポイントとなる。