米男子ゴルフの祭典「マスターズ」は日本時間11日、2日目を迎え、17歳6カ月と史上2番目の若さで初出場を果たした石川遼は、連続ダブルボキーを叩くなど終盤に崩れ、通算6オーバー。73位タイに終わり、予選通過はならなかった。初日、4位タイにつけた片山晋呉はスコアを1つ落としたものの、通算4アンダーで6位タイと好位置をキープした。今田竜二は通算1オーバーで42位タイに順位を上げ、決勝ラウンド進出を決めた。首位は9アンダーでチャド・キャンベルとケニー・ベリー(ともに米国)が並んでいる。
 届きかけていた予選突破がラスト3ホールで夢と消えた。16番、17番で喫した痛恨のダブルボギー。史上最年少の決勝ラウンド進出でマスターズの歴史に名を刻むことはできなかった。

 まず出だしでつまづいた。1番の第1打で左に曲げ、初日に続くボギー発進。前半でスコアを2つ落とした。しかし、前日同様、後半に入ってペースをつかむ。10番から14番までパーセーブを果たすと、15番では2オンに成功し、バーディを奪う。通算2オーバーに戻し、予選通過ラインとみられていた「1オーバー」まであと1打と迫った。

 だが、続く16番に落とし穴が待っていた。まず、ティーショットがグリーン手前のバンカーにつかまる。バンカーショットも大きくオーバーし、ピンまで3パットも要した。このダブルボギーで石川の初挑戦は事実上終戦。気落ちしたのか、17番でも2メートルの距離で3パットを叩き、1オーバーで終えた初日の成績を下回った。

 世界のトップゴルファーと比べれば、石川のショットは明らかに精度を欠いていた。難コースを乗り切るだけの経験も足りなかった。今大会の出場は主催者から特別招待を受けたもの。次は国内ツアーで結果を残し、実力をつけての再挑戦を目指す。