競馬の祭典『第76回日本ダービー』(G?・芝2400m)が31日、東京競馬場で開催される。日本ダービーは3歳牡馬18頭が覇を競う、全てのホースマンにとって目標となるビッグレースだ。果たして、クラシック第1弾皐月賞を圧倒的な強さで制したアンライバルド(岩田康誠騎手)が2冠を達成するのか。3強対決と言われた皐月賞で馬群に沈んだロジユニヴァース(横山典弘騎手)とリーチザクラウン(武豊騎手)の巻き返しはあるのか。それとも別路線から勝ち上がってきた馬が大一番を制するのか? 出走予定の18頭のから当サイト編集長・二宮清純はジョーカプチーノ(藤岡康太騎手)を本命に指名した。
1冠目の皐月賞を圧巻の走りで制したアンライバルドに注目が集まる今年のダービー。アンライバルドは父・ネオユニバース、兄・フサイチコンコルドという2頭のダービー馬の血を引く正真正銘のダービー血統馬だ。もともと皐月賞よりもダービー向きという評判だっただけに、皐月賞で2着につけた1馬身半もの差は東京コースでも逆転されることはないだろう。2冠制覇が濃厚だ。
2番手にはリーチザクラウンを挙げたい。皐月賞では13着と大敗を喫したが、スターと直後から折りあいを欠いていたので敗因ははっきりしている。すんなりと先行し折り合いさえつけば、持ち前のスピードで長い直線を押し切ることも可能だろう。最近の東京コースは内側が伸びる傾向にあり、先行馬に優位に働く。ダービーではきさらぎ賞勝ち馬が高配当をもたらすことも多い。今回は人気落ち必至なだけに馬券的妙味もある。
直線だけの競馬で皐月賞で2着に追い込んだトライアンフマーチ、東京コースは2戦2勝のナカヤマフェスタ、2歳チャンピオンのセイウンワンダーにも注目だ。
(大山暁生)
☆二宮清純・大予想☆
皐月賞馬を逆転できるのは別路線組からだろう。本命にはジョーカプチーノを推す。前走のNHKマイルカップは10番人気ながら、2番手から抜け出し後続を寄せ付けず圧勝。1分32秒4のタイムはキングカメハメハの持つレースレコードを0秒1更新する破格の時計だ。周知のとおりキングカメハメハはマイルカップ・ダービーと連勝している。距離が疑問視されているが、父は菊花賞馬、母父はダービー馬と血統的には問題ない。東京コースでのG?連勝に期待だ。
対抗はアプレザンレーヴ。トライアルレースは着差以上に強い内容だった。余力を残して本番に向かってくる。東京2400mでの快勝は心強い。母親はフランスで2400mのG?を勝っておりスタミナ豊富な血統も魅力。早めに抜け出し粘りこみたいところだろう。
3番手にはアンライバルド。あれだけ強いレースを見せられると印を回さないわけにはいかない。皐月賞同様、圧倒的な強さを見せ、すんなり2冠を達成しても何ら不思議はない。(談)
<第76回日本ダービー枠順>
5月31日(日)15時40分発馬
東京競馬場10R、芝2400m
1[1] ロジユニヴァース 牡3 57.0 横山典弘
〇 1[2] アプレザンレーヴ 牡3 57.0 内田博幸
2[3] フィフスペトル 牡3 57.0 安藤勝己
2[4] トップカミング 牡3 57.0 幸英明
3[5] マッハヴェロシティ 牡3 57.0 柴田善臣
3[6] ケイアイライジン 牡3 57.0 松岡正海
△4[7] ナカヤマフェスタ 牡3 57.0 蛯名正義
4[8] ブレイクランアウト 牡3 57.0 藤田伸二
◎△5[9] ジョーカプチーノ 牡3 57.0 藤岡康太
5[10] アントニオバローズ 牡3 57.0 角田晃一
△△6[11] セイウンバローズ 牡3 57.0 福永祐一
〇6[12] リーチザクラウン 牡3 57.0 武豊
7[13] シェーンバルド 牡3 57.0 北村友一
7[14] ゴールデンチケット 牡3 57.0 川田将雅
7[15] アーリーロブスト 牡3 57.0 三浦皇成
△▲8[16] トライアンフマーチ 牡3 57.0 武幸四郎
8[17] アイアンルック 牡3 57.0 小牧太
▲◎8[18] アンライバルド 牡3 57.0 岩田康誠
・印は二宮予想、当サイト予想の順
・枠番、馬番、性別・馬齢、斤量、騎手の順に記載
※必ず主催者発表のものと確認下さい。