13日、バレーボールワールドリーグ(男子)が所沢市民体育館で行なわれ、日本は北京五輪で銅メダルを獲得したロシアから1セットも奪うことができず、0−3のストレート負けを喫した。

ロシア 3−0 日本
(25−22、25−23、25−16)
 北京五輪後、初の国際舞台となった今大会の初戦、日本は世界ランキング3位のロシアに対しストレート負け。第3セットは点差が開く展開となり、後味の悪い試合となった。

「もっと粘り強くやれれば、勝機はあった」
 試合後の会見でWS清水邦広が語ったとおり、第1、2セットはロシアの高さを苦にすることなく、互角に渡り合った日本。勝つチャンスはいくつもあった。だが、第1セットは先取点こそ日本が入れたものの、その後は一度もロシアからリードを奪うことができなかった。続く第2セットは1点を争う攻防戦から徐々にロシアが主導権を握り、7−10と3点差をつけられる。ところが、ここで相手のミスが続き、再び同点に。その後は清水、WS福澤達哉の強烈なスパイクが炸裂し、中盤には日本がリードを奪った。しかし、地力に勝るロシアに対してリードを守りきることができなかった。

 第1、2セットともに善戦したものの勝ち切ることができなかった日本は、これで気持ちが切れたのか、第3セットはロシアの高さ、強烈なサーブに翻弄され、リードを広げられていった。なんとか一矢報いたい日本だったが、焦れば焦るほど攻撃が単調となっていく。途中、流れを変えようと植田辰哉監督はセッターを宇佐美大輔に代えて阿部裕太を投入するも単調さは変わらず、打開策とはならなかった。

「ロンドン五輪で上位に食い込めるように、今はスキルを高めていかなければならない。結果を残したかったが、世界はそう甘くはない。今日はいろいろな課題が見えた。明日は今日の反省を踏まえて、しっかりと戦いたい」と植田監督。WS石川雄介、WS越川優といった北京五輪メンバー不在の中で、世界にどう挑むのか。“龍神ニッポン”は明日、再びロシアに挑む。