東京シティ競馬(TCK)の呼称で知られる大井競馬場では、東京の夜を彩るトゥインクルレースが開催中です。7月5日(日)から10日(金)までの6日間の開催では、3歳ダート日本一を決めるジャパンダートダービー(JDD)(Jpn?、2000m)を含む65レースが組まれ、激しいレースを展開しています。TCKではスローガン『走れ、ドラマ。TCK』を掲げ、競馬にまつわるドラマにスポットをあてています。TCKコメンテーターに当HP編集長・二宮清純が就任し、砂上で繰り広げられる様々な物語や競馬の持つ魅力をお伝えしています。
(写真:東京ダービーに続く連勝を狙うサイレントスタメンと金子正彦騎手)

 8日(水)のメインレースは第11回ジャパンダートダービーです。6月第1週に全国の地方競馬場で行なわれたご当地ダービーを勝ち抜いた3歳チャンピオンたちが、TCKに集い日本一のダート巧者を決定します。彼らを中心とした地方馬のみならず、このレースには中央馬も参戦し毎年激しい戦いが展開されています。過去の優勝馬にはゴールドアリュール、カネヒキリ、フリオーソといった後に古馬G?を制する名馬が名を連ねています。昨年の勝ち馬サクセスブロッケンも今やダート最強馬の1頭に数えられています。名馬への階段を上がるレース。それがジャパンダートダービーです。

 各地のダービーを勝ち抜き、JDDに出走するのは3頭。中でも注目はJDDと同じ舞台、同じ距離で行なわれた東京ダービー(S?)を強烈な追い込みで制したサイレントスタメン(牡、川崎・足立勝久厩舎)です。JDDにはこれまで南関東3歳クラシック路線でしのぎを削ってきたライバル、ナイキハイグレード、ネフェルメモリー、シャレーストーンといった実力馬が出走を見合わせました。それだけにサイレントスタメンが地方競馬の期待を一身に背負うことになりました。東京ダービーでは人気薄8番人気での優勝でしたが、ここでは地元ファンから多くの支持を集めることになるでしょう。前走と同じように強烈な末脚を繰出し、ゴール前で先行集団を一気に捕らえることができるでしょうか。

 対する中央馬のエース格は内田博幸騎手騎乗のスーニ(牡、栗東・吉田直弘厩舎)でしょう。2歳時には全日本2歳優駿(Jpn?)を制しており、出走メンバー中、唯一の交流G?ホースです。芝のレースでは大敗を喫したこともありますが、ダートに限れば6戦5勝2着1回とパーフェクト連対を果たしています。大井コースを熟知した鞍上の存在も頼もしい限り。栄冠に最も近い距離にいるのはこの馬かもしれません。

 他にも中央競馬から、6月に行なわれた中央の重賞ステップレースユニコーンステークス(Jpn?、東京1600m)の1、2着馬のシルクメビウス(牡、栗東・領家政蔵厩舎)、グロリアスノア(牡、矢作芳人厩舎)やJDD3勝の武豊騎手が騎乗するゴールデンチケット(牡、栗東・森秀行厩舎)などが出走します。

 今年のJDD出走馬の中から、今後の日本ダート競馬界を牽引する馬は現れるのでしょうか。東京ダービー馬が地元の意地をみせるか、それとも中央馬が敵地で圧倒的な強さをみせるのか、それとも……。国内唯一の3歳限定ダートJpn?に大きな注目が集まっています!

 TCKホームページでは『二宮清純責任編集 TCKドラママガジン』を発行し、好評配信中です。トゥインクルレースで行われる重賞レースを編集長の視点から綴っていく“TCKドラマコラム”や、主要な重賞レースを独自の切り口から分析する“重賞千里眼”(JDDの予想を本日公開)、競馬のプロフェッショナルたちと熱い競馬談義を交わす“ガチンコ対談”(TCKリーディングジョッキー・戸崎圭太騎手との対談を公開中)など、様々なコンテンツを展開しています。

 梅雨の最中、すっきりとしない天気が続きます。しかし、そんな夜こそビール片手に熱いドラマを堪能し、爽快な気分を味わおうではありませんか! 是非、TCKトゥインクルレースへご来場ください。

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