22日、バレーボールワールドグランプリ(女子)ファイナルラウンド第4戦が東京体育館で行なわれ、日本はスタメンの平均年齢22歳という若い中国と対戦した。前日のロシア戦同様、サーブで攻め相手のサーブレシーブを崩し、両センター陣の攻撃を止めることが課題とされたが、中国はほぼ完璧にサーブレシーブと返し、幅広い攻撃を展開。日本は欧州遠征で2度勝ち星を挙げていた中国にストレート負けを喫した。

中国 3−0 日本
(25−20、25−23、25−17)
 日本は第1セット、やはり出だしで相手に連続ポイントを許し、先行される。しかし、将来のエース候補のWS王一梅のスパイクを3枚ブロックで止めたのを皮切りに、途中退場した前日の屈辱を晴らすかのように、MB荒木絵里香がスパイクを連続で決め、3−3と追いついた。

 この日も攻撃の中心はオランダ戦の立役者となったWS坂下麻衣子、WS木村沙織だった。坂下のバックアタック、木村のブロックをかわす技ありのスパイクで中国に襲いかかた。

 しかし、センター線がなかなか使えず、坂下、木村に頼らざるを得なかった日本に対し、中国はサイドに加えて両センター陣の速攻を効果的に決め、中盤以降、徐々に日本を突き放していく。結局、日本は一度もリードを奪えないまま、このセットを落とした。

 第2セットの序盤は激しい攻防戦が続いた。それをまず抜け出し、先手を取ったのは日本だった。9−9からWS栗原恵のサーブで中国のレシーブを崩し、3点のリードを奪った。しかし、すぐに中国が追いつき、再び点の取り合いとなる。

 だが中盤、中国は若さ故かコンビネーションが合わずにミスを連発。日本はそのミスに付け入り、再びリードする。それでもタイムアウトをきっかけに息を吹き返し、またも中国は日本に追いついた。激しい攻防戦の末、最後は中国に軍配が上がった。

 これで完全に勢いは中国に傾いた。第3セット、スタートから中国が8連続ポイントを奪い、日本を引き離す。日本もなんとか追いつこうと、必死に攻撃をしかけた。2度も4連続ポイントを奪い、4点差に迫ったが、序盤の大量失点が大きく響き、結局8点差をつけられ完敗。これで1勝3敗で明日の最終戦を迎えることとなった。