ハンドボールのスペイン1部リーグ、アルコベンダスに移籍した宮大輔が現地時間12日、リーグ開幕戦で途中出場し、3ゴールをあげた。前半14分にコートに入ると、その直後、正面から持ち込んで初得点。前半の残り15分で計3得点を決めた。宮は4月に大崎電機を退団し、日本人男子としては初めてスペイン1部のクラブと契約。8月からチームに合流していた。
「体の小ささを武器にして、スピードやジャンプをうまく使っていきたい」
 渡欧前に語っていた言葉通りの初ゴールだった。長身の相手DFに対し、かがむようにしてフェイントを仕掛ける。相手が一瞬、ガードを下げたところを見逃さず、素早くジャンプ。上から打ち抜いた。

「日本人のプレーヤーって全然知られていない。“オマエ、誰なんだ”っていう状態です」
 日本のエースとの肩書もハンドボールの本場では通用しない。合流して最初の練習試合では約30分で7ゴールをあげ、積極的にアピールした。それでも、開幕スタメンの座は得られなかった。この試合でも後半は相手のマークにあって無得点。本人もレベルの高さを改めて痛感したゲームとなった。
「スペインに行くことで自分のためにもなるし、日本のハンドボールの幅も広がるという思いがあります」
 これからも1戦1戦、宮にとって勝負の瞬間は続いていく。

※宮選手をゲストに迎え、二宮清純がインタビュアーを務めたBS朝日『勝負の瞬間(とき)』の再放送が決まりました。9月26日(土)13時〜。ぜひ、お見逃しなく。
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