カープは3年間在籍したキャム・ミコライオと契約を更新しなかった。来季は東北楽天でプレーする。

 セットアッパーとしては、そこそこの安定感を誇ったミコライオだが、クローザーとしては、もうひとつ信頼性に欠けた。今季は夫人の出産のため、シーズン途中で1週間ほど帰国した。終盤にはケガで戦線を離脱し、CSに出場できなかった。

 ミコライオが退団するのはいい。さて、誰をクローザーにするかだ。

 私見を述べれば、今年の7月に入団し、3勝0敗、防御率2.38という好成績を残したデュアンテ・ヒースがいいのではないか。

 スターターとして、予想を上回る活躍を演じたヒースだが、ホワイトソックスのマイナー時代はリリーバーである。クローザーの経験も持つ。

 ストレートは最速で152キロ。ナックルカーブやスライダーなど変化球のキレもいい。クローザーにはもってこいではないだろうか。

 近代野球の継投はクローザーから逆算方式が基本である。後ろが決まらないことには中継ぎも決まってこない。来季はヒースの適性に賭けてみたい。

(このコーナーは二宮清純が第1、3週木曜、書籍編集者・上田哲之さんは第2週木曜を担当します)

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