香川オリーブガイナーズは今季、BCリーグ・新潟アルビレックスBCでプレーしていた元東京ヤクルトの伊藤秀範投手らの入団を発表した。伊藤はリーグ創設の2005年から2年間、チームに在籍しており、4年ぶりの復帰となる。伊藤は07年に香川から育成選手としてヤクルト入り。同年の開幕前に支配下登録され、開幕1軍も果たしたが、2年間で5試合0勝1敗の成績で08年オフに戦力外通告を受けていた。今季はNPB復帰を目指して、香川時代の恩師・芦沢真矢監督率いる新潟に入り、12勝8敗1セーブ、防御率2.32の成績を残している。復帰にあたって伊藤は「もう1度原点に戻って野球をしたかったし、香川に恩返しをしたかった。(元ソフトバンクの)山田(秋親)さんがロッテに復帰して希望が出てきた。しっかり自分を追いこんでNPBに再チャレンジしたい」と語っている。
 また同じく新潟からは伊藤同様、06年まで香川に在籍した上ノ下健捕手も復帰する。上ノ下はリーグ初年度に香川の正捕手として活躍。2年目途中に堂上隼人(現福岡ソフトバンク)の入団で控えにまわったが、07年の新潟移籍後は再びレギュラーとしてマスクを被っていた。今季は故障もあり、56試合で打率.216、12打点の成績だった。さらには左ひじの故障のため、今季途中に契約解除となっていた元巨人の深沢和帆も来季は再び選手登録されることが決まり、来季の香川は06年のリーグ初制覇に貢献した2人の元NPB投手が日本一奪回への戦力となる。
 入団が決まった選手、練習生から昇格する選手は以下の通り。

【独自トライアウトで合格】
 宇高直志(うたか・なおし) 投手、右投右打、西脇高−岡山大−NOMOベースボールクラブ−紀州レンジャーズ、25歳
 甲斐弘樹(かい・ひろき) 内野手、右投右打、大分・三重総合高、18歳

【交渉で合意】
 伊藤秀範(いとう・ひでのり) 投手、右投右打、駒場学園高−ホンダ−香川オリーブガイナーズ−東京ヤクルト−新潟アルビレックスBC、27歳
 上ノ下健(じょうのした・けん) 捕手、右投右打、鹿児島実高−鹿児島国際大−香川オリーブガイナーズ−鹿児島ナインスターズ−新潟アルビレックスBC、26歳

【練習生から昇格】
 深沢和帆(ふかさわ・かずほ) 投手、左投左打、駿台甲府高−東亜大(中退)−山梨球友クラブ−香川オリーブガイナーズ−巨人、26歳
 大松陽平(おおまつ・ようへい) 外野手、右投右打、日南学園高−横浜商科大(中退)、19歳
 中村晃宏(なかむら・あきひろ) 外野手、右投右打、明徳義塾高−大阪商業大、23歳

<高知、独自トライアウトで1選手を獲得>

 高知ファイティングドッグスは球団独自のトライアウトで、地元・須崎工高の濱田兼信投手が合格し、入団すると発表した。サウスポーの濱田はチームの主戦投手だったが、今夏の甲子園県予選は1回戦で敗退している。