長崎セインツは今オフ、千葉ロッテマリーンズを戦力外になった小林憲幸投手らの入団を発表した。リーグ創設の2005年、徳島入りした小林はチームのクローザーを務め、08年に育成ドラフト3巡目でロッテに入団。1年目はファームで22試合に登板するなど、支配下登録が期待されたが、今季は12試合と登板機会が減少し、戦力外通告を受けた。11月に2度参加したNPB12球団合同トライアウトでも獲得に名乗り出るチームは現れず、本人はアイランドリーグ復帰を示唆していた。
 その他、入団が決まった選手は以下の通り。
長崎セインツ
 小林憲幸(こばやし・のりゆき) 投手、右投右打、県立川口高−城西国際大(中退)−徳島インディゴソックス−千葉ロッテ、24歳
 中川泰斗(なかがわ・たいと) 投手、左投左打、岩国商高−九州国際大、22歳
 田中宏明(たなか・ひろあき) 外野手、右投右打、愛産大工高−星城大(中退)−NAGOYA23、21歳

<愛媛、浦川が退団>

 愛媛マンダリンパイレーツは浦川大輔投手の退団を発表した。浦川はリーグ初年度の05年に入団。2年目に最多奪三振(174個)のタイトルを獲得するなど、チームの主力投手として活躍した。08年には地元の福岡に移籍したが、今季は再び愛媛に戻って35試合で5勝7敗5S、防御率2.62の成績だった。5年間の通算成績は141試合、39勝(歴代1位)27敗17セーブ、防御率2.27。愛媛は初年度から在籍していた近平省悟、梶原有司(来季より北海道日本ハムブルペン捕手)も退団しており、チーム創設時のメンバーがひとりもいなくなった。
 また長崎は以下の2選手の退団を発表している。

長崎セインツ
<投手>
 上村聡一(1年目) 35試合、3勝4敗7S、防御率3.49
 長坂秀樹(1年目) 2試合、0勝0敗、防御率3.00
※成績は今季

<香川、新コーチに前田忠節氏(元阪神)>

 香川オリーブガイナーズは今季限りで退団した中本和希コーチ(元オリックス)の後任として元阪神の前田忠節氏が就任すると発表した。前田新コーチは和歌山県出身の32歳。PL学園から東洋大を経て、2000年にドラフト3位で近鉄に入団し、1年目から巧守の内野手として100試合に出場した。チームがリーグ優勝した2年目(01年)には113試合に出場したが、以降は出番が減少。05年には近鉄球団消滅に伴って東北楽天へ移籍するも、すぐにトレードで阪神に移った。今季はプロ入り10年目で初めて1軍出場がなく、オフに戦力外通告を受けていた。コーチ経験は初めてだが、守備には定評があっただけに、その指導に期待したいところだ。