元日恒例の第54回全日本実業団対抗駅伝競走(ニューイヤー駅伝)が1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間100キロのコースに37チームが出場して行われ、日清食品グループが4時間50分07秒で悲願の初優勝を果たした。2位にはコニカミノルタ、3位には前年覇者の富士通が入った。
 前年、史上初の三つ巴の激戦でわずか1秒差で涙をのんだ日清食品が、その雪辱を果たした。大混戦の中、1区で抜け出したのはカネボウ。ルーキーの木原真佐人が区間賞をとり、トップで2区にたすきを渡した。そのすぐ後ろに優勝候補の日清食品グループが3秒差で続く。インターナショナル区間の2区ではスズキのマサシが快走し、トップに躍り出る。一方、日清食品のゲディオンはいつものバネのある走りは見られず、4位と遅れをとった。

 3区では日清食品のスーパールーキー佐藤悠基が圧巻の走りで区間賞をとり、2位に15秒差をつけてトップで北村聡にたすきを渡すもその北村が強風に苦しみ、Hondaとトヨタ自動車にトップを明け渡した。しかし、5区ではキャプテン保科光作が快走を見せて日清食品が再びトップへ。6区・徳本一善とつなぎ、最後は地元出身のルーキー小野裕幸が区間賞の走りで2位に18秒差をつけてゴールテープを切った。

 一時15位に落ちたコニカミノルタは6区を走ったエース松宮隆行を中心に地力を見せて2位。3位には19位スタートの富士通が前年覇者の意地を見せた。