ラグビー・トップリーグのプレーオフ決勝が31日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、東芝ブレイブルーパスが三洋電機ワイルドナイツを6−0で破り、2年連続5回目の優勝をおさめた。東芝はリーグ戦で3位通過だったが、プレーオフでは上位のサントリーサンゴリアス、三洋電機を撃破し、連覇を達成した。三洋電機は3年連続の決勝敗退で、リーグ戦を無敗で通過しながら悲願の初優勝を逃した。
 先制したのは東芝。前半10分、攻勢をしかける東芝の圧力に耐え切れず、三洋電機が反則を犯し、PGのチャンスを得る。ここでSOヒルがゴールを決め、3点を奪った。さらに前半終了間際にもPGで6−0とリードを広げる。

 東芝に主導権を握られていた三洋電機だったが、残り10分となった後半30分ごろから猛攻を開始。1トライ1ゴールで逆転できる得点差だけに試合は最後まで目の離せない展開になる。33分にはタックルをかいくぐってCTB榎本淳平が右隅へトライを決めたかに見えたが、飛び込む前にボールを落としたと判定され、得点は認められなかった。

 結局、お互いにノートライのまま、ノーサイド。東芝は昨年、部員の大麻騒動で優勝後の胴上げを自粛したが、今回は瀬川智広監督が宙に待った。MVPには準決勝のサントリー戦で勝ち越しトライをあげたFB立川剛士が選ばれた。三洋電機は主将のCTB霜村誠一とWTB北川智規が新型インフルエンザに感染し、欠場したのが響いた。