缶コーヒーブランド「ジョージア」は、今シーズンよりプロ野球12球団と提携、さらにNPBパートナー契約を締結し、“チームの勝利のために貢献した素晴らしいプレー”に贈られる「ジョージア魂」賞を創設しています。このたび、第9回の「ジョージア魂」賞が決定しました。今回は東北楽天・山武司内野手が7月17日(対北海道日本ハム戦)にみせたダルビッシュ有投手からの逆転3ランに対して賞が贈られます。

(写真:球界を代表するエースを打ち砕く一発!)
 今回の「ジョージア魂」賞は、7月16日から8月5日にかけて行われた公式戦から山田久志氏(元阪急)、高木豊氏(元大洋)、伊東勤氏(元西武)、桑田真澄氏(元巨人)、柳本元晴氏(週刊ベースボール編集長)、二宮清純(当HP編集長)の6名の選考委員によってノミネート6プレーが選出され、「ジョージア ベースボールパーク」のサイト上のファン投票によって決定しました。山武司内野手のプレーには、総投票数80350票中、最多の18499票が集まりました。

 また「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、二宮清純の書き下ろしコラム「野球探偵007」のコーナーが更新されました。受賞プレーはもちろん、ノミネート6プレーの中から二宮がイチオシしたものに関して、それぞれコラムを掲載します。当サイトでは、その中から二宮が推薦した中日・大島洋平外野手(7月29日、巨人戦でのファインプレー連発)のコラムを特別に掲載します。

 中日・大島洋平「ザ・キラー」

 相手ベンチからしたら、イヤらしい選手だろう。
 7月29日の巨人戦(東京ドーム)、4回裏、中日1−0とリード。先頭打者・亀井義行の打球はセンター前に落ちるかと思われた。そこへ飛び込んだのがセンター・大島洋平だ。ダイビングキャッチで出塁を許さない。
(写真:現在は2軍落ちしているが、開幕からチーム内の激しい外野手争いをリードしている)

 さらに2死後、今度は脇谷亮太の飛球が頭上を襲った。大島は一直線で背走すると、フェンスの手前で軽くジャンプして、これを掴む。1イニング2つのファインプレー。ヒットを2つ損した巨人は、攻撃のリズムが狂ったのか、この試合を10残塁の拙攻で落とした。

 ルーキーながら、外野守備はキラリと光るものがある。5月3日の阪神戦(ナゴヤドーム)でも華麗なダイビングキャッチをみせ、この賞にノミネートされていた。本拠地が広いナゴヤドームだけに、守備範囲の広さ、打球判断の良さは大きな武器だ。開幕スタメンに名を連ね、ほぼ1軍に定着しているのもうなずける。

 センスを感じるのは守りだけではない。社会人時代(日本生命)に日本選手権で首位打者になった打撃も柔軟性がある。しかも左打者であるにもかかわらず、左投手にめっぽう強いのだ。今季、トータルの打率は2割4分5厘にもかかわらず、対左は3割2分1厘。前半戦は3割5分をはるかに超えていた時期もあった。ここまで打てばサウスポーキラーと命名していいだろう。

 左打者にとって、左投手対策は好成績を残すためのハードルだ。チームを代表する左打者である森野将彦も対左は2割1分6厘(今季通算3割1分9厘)。他球団をみても青木宣親(東京ヤクルト)が3割1分9厘(同3割4分)、小笠原道大(巨人)は3割1分4厘(同3割1分6厘)と対右と比較すればアベレージは落ちる。逆にいえば、彼らの対左の打率が3割を超えていることが好打者たる所以なのだ。

 かつては巨人の平田薫や近鉄の佐々木恭介、近年では大道典嘉(巨人)など「左殺し」と呼ばれる右打者はたくさん存在する。しかし、左打者の左キラーはあまり聞いたことがない。その意味ではニュータイプのバッターだ。右投手も同様に打てるようになれば、近い将来、首位打者争いに顔を出す可能性もある。
(記録は8月20日現在)

<大島洋平(おおしま・ようへい)プロフィール>
1985年11月9日、愛知県出身。亨栄高を経て駒澤大学時代は4年秋に首位打者を獲得。“東都のイチロー”と称される。日本生命でも09年の日本選手権で首位打者に。好守かつ俊足巧打の外野手としてドラフト5位で今季、中日に入団。開幕スタメンを勝ち取るなど、ここまで84試合に出場している。

「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、受賞した山武司内野手についても二宮清純の書き下ろしコラムを掲載中!
 第10回「ジョージア魂」賞ファン投票も合わせて実施中です。北海道日本ハム・中田翔内野手、中日・山本昌投手、東京ヤクルト・飯原誉士外野手、オリックス・T−岡田外野手、巨人・脇谷亮太内野手、埼玉西武・西口文也投手の6プレーがノミネートされています。ぜひ投票に参加してみてください。

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