14日、「FIVB(国際バレーボール連盟)バレーボールワールドカップ(W杯)2007」最終ラウンド第1戦が名古屋・日本ガイシホールなどで行なわれた。強豪・キューバと対戦した日本は、第1セットを奪ったものの、第2セット以降はキューバの高いブロックと強烈なサーブに苦戦。最後まで粘りを見せたが、セットカウント3−1で3敗目を喫した。
(写真:キューバのブロックに苦しんだ栗原)

キューバ 3−1 日本
(22−25、31−29、25−23、25―20)
 キューバの強力なジャンプサーブに対し、日本はスーパーエースの栗原恵をレシーブに回し、4人体制をしいた。第1セットはこれが功を奏し、一進一退の攻防戦を繰り広げた。1点リードで迎えた終盤、日本はワンポイントブロックに大村香奈子を投入した。その大村がキューバの強烈なスパイクに対しブロックをきれいに決め、ベンチの期待に応えた。これで2点差とした日本は、途中同点にされるも、最後は栗原、木村沙織、そして再びエースの栗原のスパイクで3連続ポイントを決め、25−22で第1セットを奪った。

 第2セットは、キューバが主導権を握る。サーブやレシーブなどにミスを連発し、途中、日本に逆転を許すも栗原のスパイクを完璧にブロックし、日本の攻撃を封じ込めた。さらにベテランのエース、ユミルカ・ルイザのスパイクが決まり始めたキューバはリードを保つ。

 しかし、日本も脅威の粘りを見せ、24―24と並ぶと、ここから互いに相手のマッチポイントを何度も凌ぐ激しい攻防戦が繰り広げられる。
 最後に粘り勝ちしたのはキューバだった。ルイザのクロスが決まり、6度目のマッチポイントを迎えたキューバは、ライトからダイミ・ラミレスのスパイクが決まり、決着をつけた。

 第3、4セットともに序盤は日本がリードを奪うも、キューバが怒涛の連続ポイントで逆転する。そこから日本は追いつくことができず、結局第2セットに続いて、第3、4セットも奪われ、敗北を喫した。
 これで3敗目を喫した日本は北京五輪への道が、いよいよ厳しくなった。明日は、今日のセルビア戦で今大会初の黒星を喫した米国と対戦する。