10日、プロ野球パシフィックリーグのクライマックスシリーズ第1ステージ第2戦が西武ドームで行なわれ、千葉ロッテが第1戦同様、終盤で追いつき、延長の末に逆転勝ち。これで2戦先勝したロッテが福岡ソフトバンクが待つファイナルステージ進出を決めた。

◇第1ステージ(第2戦)
 井口、決勝タイムリー(ロッテ2勝、西武ドーム)
千葉ロッテ   5 = 01000110101
埼玉西武    4 = 30100000000 (延長11回)
勝利投手 内(1勝0敗)
敗戦投手 小野寺(0勝1敗)
セーブ   小林宏(1勝0敗1S)
本塁打   (ロ)今江1号ソロ、里崎1号ソロ
 前日の第1戦で逆転負けを喫し、後がない西武がロッテ先発マーフィーの立ち上がりを攻めた。1回裏、2死一、二塁から中村剛也が真ん中ストレートをレフトへ運ぶと、二塁ランナー阿部真宏が一気にホームへ。前日に続いて中村の一打で西武が先制した。続く高山久が四球で出塁し、満塁とすると、ブラウンが2点タイムリーを放ち、いきなり3点のリードを奪う。

 ロッテも2回表、すぐさま今江敏晃の一発で1点を返すも、西武は3回裏にもブラウンの犠牲フライで1点を追加。西武が試合の主導権を握る。

 しかし、後半に入るとロッテ打線が西武先発の岸孝之をとらえ始めた。6回表、サブローのタイムリーで1点を返すと、7回表には里崎智也のタイムリーで1点差に迫った。なおも2死満塁で打席には前日、決勝ソロを放った福浦和也。だが、見逃せばボールという内角高目のストレートに手が出てピッチャーゴロに。ここは岸に軍配が上がった。

 試合は西武1点リードのまま9回へ。ここで里崎が代わったばかりの長田秀一郎から同点弾を放ち、ロッテが土壇場で試合を振り出しに戻し、延長戦へと突入した。

 そして11回表、ロッテは2死一、二塁から井口資仁が初球、甘く入った真ん中高目のストレートをセンターへ。代走の岡田幸文が二塁から一気にホームへ返り、ロッテに貴重な1点が入った。井口にとってはこの試合、自身初安打が試合を決める勝ち越しタイムリーとなった。

 最後は守護神・小林宏が第1戦に続いて1点差を死守し、ロッテがファイナルステージ進出を決めた。14日からはソフトバンクと日本シリーズ進出をかけて戦う。