11日、「FIVB(国際バレーボール連盟)バレーボールワールドカップ(W杯)2007」第3ラウンド第3戦が札幌・きたえーるなどで行なわれた。アフリカ王者のケニアと対戦した日本は、終始主導権を握り大差をつけてのストレート勝ちを果たした。これで5位をキープし、北京五輪出場権をかけて最終ラウンドに挑む。
(写真:3連勝に大きく貢献した木村)

日本 3−0 ケニア
(25−14、25−12、25−8)
 第3ラウンドで3戦全勝し、北京五輪出場権をかけて挑む最終ラウンドにはずみをつけたい日本は、第1セットからケニアを圧倒した。荒木絵里香がセンターからの速攻、ブロード、ライトからのスパイクと多彩な攻撃を見せると、その荒木をおとりにして木村沙織が一人時間差を決める。さらにエース の栗原恵も連戦の疲れを見せることなく、きれいにスパイクを決めていった。最後はこのセット、最も多くのポイントを奪った荒木の速攻が決まり、日本は11点差をつけて先取した。

 第2セットでは、途中から出場した庄司夕起、高校生セッターの河合由貴、大山加奈、ベテランの多治見麻子が活躍する。庄司がブロードを決めると、今度は大山がブロックで相手のスパイクをきれいに止めていく。さらには河合が得意の速いトス回しでしっかりと司令塔の役割を果たし、いい流れをつくった。選手層の厚さを見せた日本は、25−12で第2セットを奪う。

 圧巻だったのは第3セットだった。高橋みゆきのスパイクで2−2とすると、このセット先発の多治見をはじめ、高橋、木村と次々とスパイクを決め、怒涛の13ポイント連取。これで完全に主導権を握った日本は、その後もケニアを全く寄せ付けることなく17ポイント差をつけての圧勝となった。

 これで6勝2敗とした日本は、5位をキープし、14日から始まる名古屋での最終ラウンドに望みをつなげた。その最終ラウンドでは世界の強豪、キューバ、米国、ブラジルと対戦する。