メジャーリーグのプレーオフ・リーグチャンピオンシップは21日、ナ・リーグでサンフランシスコ・ジャイアンツがフィラデルフィア・フィリーズにサヨナラ勝ちを収め、対戦成績を3勝1敗として8年ぶりのリーグ制覇に王手をかけた。ジャイアンツは初回、若き4番のバスター・ポセイのタイムリーで1点を先行。3回にもポセイがヒットを放ち、1点を追加する。5回にフィリーズの反撃にあって4−2と逆転されたものの、直後に1点を返し、6回にはパブロ・サンドバルの2塁打で再逆転に成功。終盤に同点とされたが、最終回、1死1、3塁のチャンスでフアン・ウリベがレフトへ犠飛を放って熱戦を制した。フィリーズは第2戦に先発して勝ち投手になったロイ・オズワルトをリリーフでつぎ込む執念も実らず、後がなくなった。
 ア・リーグでは王手をかけられたニューヨーク・ヤンキースがテキサス・レンジャーズを7−2で下し、対戦成績を2勝3敗として踏みとどまった。ヤンキースは2回にホルヘ・ポサダのタイムリーなどで3点を先行。続く3回にはニック・スウィッシャー、ロビンソン・カノの連続アーチで5−0とリードを広げた。投げてはエースのCC.サバシアが11安打を浴びながら要所を締めて6回を2失点。5回、8回にもヤンキースは1点ずつを加えてダメを押した。第6戦はレンジャーズの本拠地に戻り、23日に行われる。

◇ナ・リーグ
 新人捕手ポゼイ、4番で4安打(ジャイアンツ3勝1敗、AT&Tパーク)
フィラデルフィア・フィリーズ   5 = 000040010
サンフランシスコ・ジャイアンツ 6 = 001012001×
勝利投手 ウィルソン(1勝0敗2S)
敗戦投手 オズワルト(1勝1敗)

◇ア・リーグ
 カノ、3番昇格で2戦連発(ヤンキース2勝3敗、ヤンキー・スタジアム)
テキサス・レンジャーズ   2 = 000011000
ニューヨーク・ヤンキース  7 = 03201001×
勝利投手 CC.サバシア(1勝0敗)
敗戦投手 ウィルソン(0勝1敗)
本塁打  (レ)トレナー1号ソロ
       (ヤ)スウィシャー1号ソロ、カノ4号ソロ、グランダーソン1号ソロ