関西独立リーグは26日、来季の運営体制を発表した。経営難により、リーグはNPO法人による運営へ移行し、紀州レンジャーズの木村竹志代表(兼監督)が代表を務める「和歌山野球振興協会・夢クラブ」の関西独立リーグ運営部が母体となる。来季からは「兵庫ブルーサンダーズ」と「大阪ホークスドリーム」の2球団が新たに加わる一方、今季の年間王者となった神戸9クルーズはオーナー企業が撤退するため活動を休止する。新球団も含めて5チームになるため、リーグとしてはさらなる参加球団を募集し、6球団体制で運営したい意向だ。
 新球団となる大阪は、南海、オリックスなどで活躍した門田博光氏が総監督を務める。今季は門田氏が顧問を務めるホークスドリーム社の池内豊営業部長が神戸の監督を務めていたため、同球団と提携して練習試合などを行っていた。公式HPによると現在11名の選手が在籍している。また兵庫の新球団は、神戸でプレーしていた高下沢内野手が代表を務め、休止となるチームを中心に三田市を拠点として立ち上げる予定だ。

 来季は前後期のレギュラーシーズン(各60試合)に加え、春と夏にカップトーナメントを開催。トーナメントにはNPBのファームや社会人のクラブチームを招致し、実戦の機会を確保する。所属選手に支払われる報酬はインセンティブのみで、基本給はない。試合開催に伴う費用はリーグ側が負担し、その原資は各リーグ戦、カップトーナメントごとにスポンサーを募って賄う。

<アイランドリーグ選抜、最終戦に敗れて12位で全日程終了 〜フェニックス・リーグ〜>

 みやざきフェニックス・リーグに参戦している四国・九州アイランドリーグ選抜チームは26日、韓国プロ野球のLGツインズと対戦した。またも雨にたたられ、2日間試合がなかったリーグ選抜は初回、西村悟(愛媛)、龍央(高知)のタイムリーなどで一挙4点を先制する。しかし3回、LG打線に2ランなどで1点差に迫られると、5回にも2点を失って逆転を許す。逆にリーグ選抜は2回以降、1点が奪えず、4−5で敗れた。これでリーグ選抜は5勝8敗でフェニックス・リーグの全日程が終了。成績は16チーム中12位だった。選手たちはNPBスカウトへの最終アピールの場を終え、28日のドラフト会議を迎える。

 雨天続き、期間中5試合が中止……(清武総合運動公園)
LGツインズ       5 = 003020000
アイランドリーグ選抜 4 = 400000000
[L] チェ・ソンミン−イ・スンヒョン−シン・ゾンラク−ユ・ギョンクグック−キム・ソンギュ
[ア] 吉川(高)−山崎(高)−山中(高)−山隈(高)−野原(高)−岸(愛)−入野(愛)−弦本(徳)
本塁打  (L)ユ・ゼホ2ラン