31日、女子バレーボール世界選手権1次ラウンド第3戦が行われ、日本はアルジェリアと対戦した。第1セットから日本はサーブで攻め、多彩な攻撃で相手を圧倒。今大会初めてのストレート勝ちをおさめた。これで開幕から3連勝の日本は2次予選進出を決めた。

日本 3−0 アルジェリア
(25−18、25−7、25−14)
 この試合に勝てば2次予選進出が決まる日本は、今大会初めて北京五輪メンバーのWS栗原恵とMB荒木絵里香、そして初戦で大活躍した若手のWS迫田さおりをスターティングメンバーに起用した。その3人が指揮官の期待に応えるべく、序盤から次々とスパイクを決め、日本は序盤、8−3と大きくリードする。終盤にはWS木村沙織のスパイクをきれいにブロックされるなど3連続ポイントを奪われる場面もあったが、相手のミスもあり、日本がこのセットを先取した。

 第2セットは力の差を見せつけた。日本は荒木のフェイントで先取点を奪うと、S竹下佳江、木村、栗原がサーブでアルジェリアを翻弄。守備の乱れを誘い、4−16とその差を広げていった。後半もMB山本愛のブロード攻撃などが決まり、日本はアルジェリアを7点に抑えた。そして第3セットも危なげない試合運びでアルジェリアを圧倒。相手のミスでマッチポイントを迎えると、最後は荒木のサーブで試合を決めた。

「(自分たちの攻撃が)相手に読まれている時もあるし、完成しているものはない。試合を通して全員が成長していければ」というエースの木村の言葉通り、日本は決してこの結果に満足はしていない。第1次ラウンドの最終戦ではセルビア戦が控えており、その後はさらに厳しい戦いが待ち受けている。「どこと戦ううえでも、日本はサーブとサーブレシーブがポイント」(山本愛)、「大会は長期間。これからも一致団結して臨むことが大事」(迫田)とどの選手にも緩みは全く見られない。新生・日本の勝負はこれからだ。