四国・九州アイランドリーグは2010年シーズンの年間MVPとベストナイン、後期MVPを発表した。
 年間MVPは2年ぶりに年間優勝を飾り、独立リーグ日本一に輝いた香川オリーブガイナーズから、元オリックスの前川勝彦に決定。後期MVPは本塁打、打点の2冠を獲得した西村悟(愛媛)が選ばれた。ベストナインには先のドラフト会議で横浜から7位指名を受けた大原淳也(香川、遊撃手)、福岡ソフトバンクから育成1位指名を受けた安田圭佑(高知、外野手)らが選出された。
 他のベストナインは年間MVPの前川、後期MVPの西村はもちろん、首位打者に輝いた国本和俊(香川)も二塁手のポジションで初めて受賞した。昨年に引き続いて選ばれたのは中村真崇(香川、一塁手)のみで、10選手中7名が初のベストナインだった。チーム別では年間王者となった香川が最多で4名の受賞。次いで高知と徳島が2人ずつ、愛媛と長崎が1人ずつだった。
 また、リーグ最優秀審判には昨季21歳でリーグの審判に合格し、今季は公式戦のみならず、宮崎フェニックスリーグなどでもジャッジを行った山本哲也氏が選ばれた。

<年間MVP> 
前川 勝彦(香川、PL学園高−近鉄−阪神−オリックス−カージナルス傘下)
23試合 13勝1敗 防御率1.36 109奪三振

<後期MVP> 
西村 悟(愛媛、東福岡高−東海大−徳島−福岡)
後期 打率.388 8本塁打 33打点

<ベストナイン>
【投手】
前川 勝彦(香川) 初
【捕手】
山村 裕也(徳島、八木学園高−大阪商大) 初
 71試合 打率.255 2本塁打 46打点
【一塁手】
中村 真崇(香川、東筑高−立命館大−JR東海−福岡) 2年連続2度目
 61試合 打率.343 9本塁打 46打点 
【二塁手】  
国本 和俊(香川、亨栄高−三重中京大) 初(06年に外野手で受賞)
 73試合 打率.344 9本塁打 46打点
【三塁手】  
村上 祐基(高知、如水館高−立正大) 初
 70試合 打率.283 0本塁打 22打点 27盗塁
【遊撃手】  
大原 淳也(香川、佐賀学園高−九州共立大−ヒタチエクスプレス−アークバリアドリームクラブ) 初
 76試合 打率.314 10本塁打 32打点 29盗塁
【外野手】
安田圭佑(高知、延岡工高−別府大) 初
 68試合 打率.302 0本塁打 21打点 46盗塁
【外野手】  
西村 悟(愛媛) 2年ぶり3度目
 75試合 打率.322 13本塁打 48打点
【外野手】
神谷 厚毅(徳島、名鉄学園杜若高−名城大) 初
 75試合 打率.295 0本塁打 22打点 27盗塁
【指名打者】
根鈴 雄次(長崎、新宿山吹高−法政大−モントリオールエクスポス3A−新潟アルビレックス) 初
 66試合 打率.302 5本塁打 35打点