2010年中央競馬のフィナーレを飾る第55回有馬記念(G1・芝2500m)が26日、中山競馬場で開催される。出走馬を決めるファン投票ではブエナビスタが圧倒的な支持を集めグランプリレースに臨む。G1ホース8頭をはじめとした15頭の中から当サイト編集長・二宮清純はブエナビスタを本命に指名した。
昨年も1番人気に推されたブエナビスタが、今年の有馬記念にも出走する。ジャパンカップで繰り上げ優勝となったローズキングダムが出走取消になったため、単勝1倍台の人気になるのではないか。
しかし、昨年の予想でも披露したように、中山2500mはブエナビスタにとって適性のあるコースとはいえない。力を見せた今年の秋2戦はいずれも直線の長い東京コース。コーナーを6回通過するレースはブエナビスタの力を存分に発揮する舞台ではない。実力が抜けていることは確かでも、本命には推しづらい。
ここではドリームジャーニーを推したい。昨年も本命にしたが、中山での実績は他馬の追随を許さない。オールカマー2着は昨年と同じ。今年は天皇賞(秋)を挟んでいないのも、この馬にとっては好都合ではないか。昨年同様に、ブエナビスタを目標にできるレースとなれば競馬をしやすい。シンボリクリスエス以来、7年ぶり5頭目の連覇達成を見てみたい。
3歳勢からは中山で重賞勝ちのあるヴィクトワールピサとエイシンフラッシュ。海外帰りで人気の盲点になっているレッドディザイア、7歳馬ながら今年一度も掲示板を外していないネヴァブションなど伏兵も絡めて高配当を狙ってみたい。年末の風物詩とも言えるビッグレースはみどころ充分の一戦となりそうだ。
(大山暁生)
☆二宮清純・大予想☆
有馬記念はなんといっても4歳馬が強い。そして、今年のファン投票1位は4歳馬。本命にブエナビスタを推さない理由はない。1番人気で臨んだ昨年も、先行して2着を確保しており、以前よりパワーアップしている彼女ならばトップでゴール板を駆け抜ける。1本かぶりの人気でも軸は動かし難い。
相手は藤沢和雄厩舎の期待馬ペルーサ。レベルの高い3歳馬の中でも素質はトップクラス。スタートに難があるものの、上手にゲートを出れば勝ち負けは必至といえよう。有馬記念3勝の名伯楽が、どう巻き返すか見ものだ。単穴には良血馬ルーラーシップ。有馬記念に縁のなかった父母の無念を晴らす快走を期待したい。(談)
<第55回有馬記念枠順>
12月26日(日)15時25分発走
中山競馬場10R、芝2500m
×▲1[1] ヴィクトワールピサ 牡3 55.0 M・デムーロ
△1[2] ネヴァブション 牡7 57.0 後藤浩輝
2[3] フォゲッタブル 牡4 57.0 岩田康誠
2[4] トーセンジョーダン 牡4 57.0 三浦皇成
▲ 3[5] ルーラーシップ 牡3 55.0 C・ルメール
3[6] ローズキングダム 牡3 出走取消
◎O 4[7] ブエナビスタ 牝4 55.0 C・スミヨン
4[8] メイショウベルーガ 牝5 55.0 蛯名正義
5[9] ダノンシャンティ 牡3 55.0 F・ベリー
△△ 5[10] エイシンフラッシュ 牡3 55.0 内田博幸
6[11] トゥザグローリー 牡3 55.0 C・ウィリアムズ
◎ 6[12] ドリームジャーニー 牡6 57.0 池添謙一
7[13] オウケンブルースリ 牡5 57.0 横山典弘
〇 7[14] ペルーサ 牡3 55.0 安藤勝己
× 8[15] レッドディザイア 牝4 55.0 四位洋文
8[16] ジャミール 牡4 57.0 福永祐一
・印は二宮清純予想、当サイト予想の順
・枠番、馬番、性別・馬齢、斤量、騎手の順に記載
※必ず主催者発表のものと確認下さい。