アトランタ・ブレーブスからフリーエージェントになっていた斎藤隆がミルウォーキー・ブルワーズへの移籍に合意した。1年契約で年俸は米メディアによると出来高払いも含め、今季と同等の320万ドル(約2億6000万円)に近い条件という。斎藤隆は今季がメジャーリーグ5年目。41歳となる来季はメジャー4球団目となる新天地でプレーすることになる。
 今季、ボストン・レッドソックスからブレーブスに移籍した斎藤は、セットアッパーとして活躍。後半は肩の痛みを訴えて登板間隔が空き、9月に一時、戦線を離れたものの、56試合に登板し、2勝3敗1セーブ17ホールド、防御率2.83の成績を残し、チームのプレーオフ進出に貢献した。シーズン終了後には本人の希望により、フリーエージェントになっていた。

 メジャー通算292試合に登板し、防御率2.19、WHIP(投球回あたり与四球・被安打)1.02と安定しているリリーバーだけに、各球団は争奪戦を展開した。他にシカゴ・ホワイトソックスなども名乗りをあげていたが、今季のチーム防御率がリーグワースト3位(4.58)に終わったブルワーズが投手陣再建を目指し、獲得に積極的だった。球団ではクローザーのジョン・アックスフォードにつなぐセットアッパー役として期待している。肩の故障さえ問題なければ、3年ぶりのプレーオフ進出を狙うチームの大きな戦力となりそうだ。