缶コーヒーブランド「ジョージア」は、2011シーズンもプロ野球12球団と提携、さらにNPBパートナー契約を締結し、“選べ、チームのためのベストプレー”をコンセプトに「ジョージア魂」賞の表彰を実施しています。このたび第3回の「ジョージア魂」賞が決定しました。今回は東京ヤクルト・ウラディミール・バレンティン外野手が5月13日(対横浜戦)にみせたバットを折りながらの驚愕本塁打含む3発へ賞が贈られます。

(写真:カリブの怪人には「飛ばないボール」も関係なし?)
 今回の「ジョージア魂」賞は、5月6日から26日にかけて行われた公式戦から山田久志氏(元阪急)、高木豊氏(元大洋)、伊東勤氏(元西武)、栗山英樹氏(元ヤクルト)、柳本元晴氏(週刊ベースボール編集長)、二宮清純(当HP編集長)の6名の選考委員によってノミネート6プレーが選出され、「ジョージア ベースボールパーク」のサイト上のファン投票によって決定しました。バレンティン選手のプレーには、総投票数106,973票中、最多の19,768票が集まりました。

 また「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、二宮清純の書き下ろしコラム「あのプレーにアンコール!」のコーナーが更新されました。受賞プレーはもちろん、ノミネート6プレーの中から二宮がイチオシしたものに関して、それぞれコラムを掲載します。当サイトでは、その中から二宮が推薦した中日・佐伯貴弘内野手(5月20日、移籍後初スタメンで決勝の一打を含む4安打)のコラムを特別に掲載します。

  中日・佐伯貴弘「“落合理論”で復活へ」

「西武時代にバッティングの基礎については身につけていたと思っていた。しかし落合(博満)監督と出会って体の使い方、仕組みを含め、もっと踏み込んだ部分について教えてもらった。もうひとつ上のランクの野球があることを知りました」
 こう語っていたのは中日の主砲・和田一浩である。彼の言葉からもわかるように、“落合理論”の信奉者には一流のバッターが多い。それだけ奥が深いということか。
(写真:この試合まで13打数無安打ながら、見事に結果を残した)

 横浜から移籍してきた佐伯貴弘も“落合理論”の信奉者のひとりだ。スプリング・トレーニングでのアドバイスがベテランの心をワシ掴みにした。彼はこう語っていた。「あの時、監督からは『この打ち方をすれば、ここが張ってくるはずだぞ』って言われた。そうしたら、本当に次の日、今まで張ったことがない筋肉が張っていた。試合でも、これまでファウルにしかならなかったところの球がフェアゾーンに飛んだり、ライン上に飛び打球が切れなかったりする。毎日、今まで経験したことのない感覚がある。たぶん落合さんがやっていたことなんだと思うとワクワクするし、楽しいよ」(『週刊ベースボール』2011年5月2日号より引用)

 横浜に入団以来、昨季まで18年間のプロ野球で通算1575安打。打率3割以上(規定打席以上)も3回マークしている。バッティングの酸いも甘いも噛み分けた男がここまで言い切るのだから、“落合理論”への傾倒ぶりは尋常ではない。
 それが最高のかたちで発揮されたのが5月20日、西武ドームでの埼玉西武戦だ。移籍後、初めてスタメンに起用された佐伯は5打数4安打2打点の大活躍で指揮官の期待にこたえた。

 8回が終了した時点で0対5。「オレ(がお客さん)だったら帰るよ」とは監督の落合。敵地で5点ビハインド、勝負は既に決した感があった。
 しかし、野球というスポーツは本当にゲタを履くまでわからない。この回、先頭の佐伯が左中間への2塁打で反撃の狼煙を上げると、堰を切ったように打線が爆発し、押し出し四球がからんで、たちまち1点差に。

 2死満塁で、この回、2度目の打席に立った佐伯がアレックス・グラマンのチェンジアップを叩くと、打球は三遊間を割った。2人のランナーを迎え入れる、絵に描いたような逆転タイムリー。「夢のような一日だった」。感無量の面持ちでベテランは語った。

 今季から導入された低反発の統一球の影響もあって、例年になくクロスゲームの多い今季のペナントレース。41歳の修羅場での勝負強さは、この先、中日の大きなアドバンテージになるに違いない。

「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、受賞したバレンティン選手についても二宮清純の書き下ろしコラムを掲載中!
 現在、第4回「ジョージア魂」賞ファン投票も合わせて実施中です。巨人・内海哲也投手、東北楽天・横川史学外野手、阪神・金本知憲外野手、福岡ソフトバンク・攝津正投手、中日・平田良介外野手、北海道日本ハム・ダルビッシュ有投手の6プレーがノミネートされています。ぜひ投票に参加してみてください。

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