缶コーヒーブランド「ジョージア」は、2011シーズンもプロ野球12球団と提携、さらにNPBパートナー契約を締結し、“選べ、チームのためのベストプレー”をコンセプトに「ジョージア魂」賞の表彰を実施しています。このたび第6回の「ジョージア魂」賞が決定しました。今回は東北楽天・松井稼頭央内野手が7月1日(対千葉ロッテ戦)にみせた再三の好守へ賞が贈られます。

(写真:失点をファインプレーで阻止、田中将大の完封を援護)
 今回の「ジョージア魂」賞は、6月24日から7月7日にかけて行われた公式戦から山田久志氏(元阪急)、高木豊氏(元大洋)、伊東勤氏(元西武)、栗山英樹氏(元ヤクルト)、柳本元晴氏(週刊ベースボール編集長)、二宮清純(当HP編集長)の6名の選考委員によってノミネート6プレーが選出され、「ジョージア ベースボールパーク」のサイト上のファン投票によって決定しました。松井選手のプレーには、総投票数104,864票中、最多の20,277票が集まりました。

 また「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、二宮清純の書き下ろしコラム「あのプレーにアンコール!」のコーナーが更新されました。受賞プレーはもちろん、ノミネート6プレーの中から二宮がイチオシしたものに関して、それぞれコラムを掲載します。当サイトでは、その中から二宮が推薦した千葉ロッテ・唐川侑己投手(6月28日、完封で自己最多の7勝目)のコラムを特別に掲載します。

 千葉ロッテ・唐川侑己「クールな負けず嫌い」

 沢村栄治vs.景浦将の名勝負については文献でしか知らないが、村山実vs.長嶋茂雄、江夏豊vs.王貞治、江川卓vs.掛布雅之、野茂英雄vs.清原和博、伊良部秀輝vs.イチローの対決には心躍らせたものだ。
(写真:好調の要因を「慌てることなく丁寧なピッチングができていること」と自己分析する)

「新名勝負対決」を予感させる戦いがあった。6月28日、札幌ドームでの北海道日本ハム対千葉ロッテ戦である。
 ロッテの先発は唐川侑己。今季ここまで6勝(2敗)をあげていた。一方、日本ハムの4番は中田翔。勝負強いバッティングで好調なチームを牽引していた。

 この2人、ともにプロ入り4年目の同期生。2007年の高校生ドラフトでは東京ヤクルトの由規(佐藤由規)を含めて“高校ビッグ3”の評判をとった。

 唐川と中田は同じパ・リーグということもあってライバル意識もひとしおだ。強面の中田とクールな唐川。見た目こそ好対照だが、「負けたくない」との思いは誰よりも強い。

 1対0。ロッテが1点リードで迎えた9回裏2死、野球の神様の粋な演出か、中田に打順が回ってきた。ここまで3打数無安打。やられっ放しの中田にとって、一矢報いるには、最後のチャンス。ホームランが飛び出せば同点だ。

 しかし、勝ったのは唐川だった。初球、中田は甘いスライダーをフルスイングしたが、バットの芯でとらえることができなかった。2−2の並行カウントから、最後もスライダーでセンターフライに打ち取られた。
「まさしく1軍のピッチャーの球だった。今日はいろいろ勉強になった。さすがやな」
 向こう意気の強い中田も脱帽するしかなかった。

 今季の唐川の充実ぶりは目を見張る。得意のスライダーに、さらに磨きがかかった。「(縫い目の間隔が広い)統一球の影響か?」と水を向けると、唐川は首を横に振り、こう答えた。
「自分に実力がついた証拠だと思いたい」
 負けず嫌いの一面を見る思いがした。

 昨季の悔しさが唐川を成長させた。昨季、ロッテはクライマックスシリーズでリーグ3位から勝ち上がり、5年ぶりの日本一となったものの、ケガで後半戦を棒に振った唐川に達成感はなかった。「自分は素直に喜べる立場になかった」との思いが、今季の躍進を支えている。

「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、受賞した松井選手についても二宮清純の書き下ろしコラムを掲載中!
 現在、第7回「ジョージア魂」賞ファン投票も合わせて実施中です。東京ヤクルト・青木宣親外野手、北海道日本ハム・陽岱鋼内野手、広島・井生崇光外野手、東北楽天・塩見貴洋投手、千葉ロッテ・上野大樹投手、巨人・阿部慎之助捕手の6プレーがノミネートされています。ぜひ投票に参加してみてください。

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