柔道の世界選手権が28日、フランス・パリで最終日を迎え、男女団体戦が行われた。団体戦は国際柔道連盟が2016年のリオデジャネイロ五輪での導入を目指しているもの。男子は66、73、81、90、90キロ超、女子は52、57、63、70、70キロ超級から、それぞれ選手を出して各国5人1組で対抗戦を実施する。男子は準決勝で地元フランス相手に2−2のタイから最後の大将戦で上川大樹(明大)が敗れ、3位決定戦へ。グルジアを3−2でなんとか破り、銅メダルは確保した。
 一方、女子は決勝まで勝ち進み、地元のフランスと対戦。先鋒の52キロ級金メダリストの中村美里(三井住友海上)は勝ったが、57キロ級金メダリストの佐藤愛子(了徳寺学園職)ら、残りの4選手が敗退し、銀メダルだった。

 今回の世界柔道で日本勢は個人種目で金5、銀6、銅4個のメダルを獲得。前回の東京大会では史上最多の10個(今回実施されなかった無差別級での2個含む)を得たが、ロンドン五輪前年の大事な前哨戦で、その勢いを継続できなかった。特に男子重量級の2階級ではメダルなしに終わり、大きな課題を残した。