日本、遠い1勝……カナダと引き分け 〜ラグビーW杯〜

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 ラグビーW杯ニュージーランド大会は27日、1次リーグA組の日本(IRBランキング13位)が最終戦を迎え、カナダ(同14位)と対戦した。日本は先制されたものの、2つのトライで逆転し、前半を17-7とリードして折り返す。しかし、後半に2つのトライで追い上げられると、終了間際にPGを決められて同点。最後の攻撃も実らず、引き分けに終わった。日本は今大会を1分3敗で終了し、2019年のW杯開催に向け、強化体制の見直しを迫られる結果となった。

 カーワン体制、1勝もできず終焉(ネーピア)
日本代表 23−23 カナダ代表
 結果は4年前のフランス大会と同じだ。だが、その中身は大きく異なる。フランスではカナダにロスタイムで追いついた。今回は10点のリードを守り切れなかった。20年ぶりのW杯勝利を目前で逃し、無力感の漂うノーサイドのホイッスルが鳴った。

 大会を通じて日本は立ち上がりが悪かった。この試合もキックオフ直後にミスが出て、相手に攻め込まれる。必死のディフェンスで耐えていたが、7分、スクラムから左に展開され、先制トライを許した。

 ただ、直後に日本は反撃する。10分、混戦からHO堀江翔太がゴール右隅に押し込む。テレビ判定でトライが認められ、その後のキックも決まって、7−7の同点に追いついた。さらに一進一退の状況から、25分には相手陣内での反則に乗じてPGを決めて勝ち越しに成功する。前半終了間際には右ラインアウトから展開し、WTB遠藤幸佑がうまく中央に走り込んでトライ。17−7とリードを広げて後半に突入した。

 ところが今大会、日本が敗れたトンガに逆転勝ちを収めているカナダはここから地力を発揮した。4分、右サイドを突破し、反撃のトライ。対する日本も相手ゴール前に迫る場面はあるが、追加点を挙げられない。後半24分には反則を犯してPGを決められ、15−17と追い上げられた。

 それでも激しい攻防に相手にも反則が出る。26分、33分とSOジェームス・アレジがPGを立て続けに決め、23−17。1トライ1ゴールでも追いつけない点差にリードを広げる。残りはあと7分だ。だが、これが世界で勝てていないチームの実力なのか。肝心の場面で相手にボールを持たせ、チャンスを与えてしまう。34分にはカウンターでトライを返されて3点差にされると、39分には相手の突進に耐えきれず、痛恨の反則。PGを決められ、最後の最後で試合を振り出しに戻された。

 2勝を目指したニュージーランドで日本は結局1つも勝てなかった。ジョン・カーワン体制下で5年間磨き上げたジャパンスタイルをもってしても結果を出せなかった現実は重い。今年限りでカーワンヘッドコーチの退任は濃厚な情勢だ。2019年の自国開催でベスト8入り――そんな目標達成も今のままでは夢のまた夢になってしまう。 
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