中国・常州で開催されているハンドボールのロンドン五輪女子アジア予選は21日、最終日を迎え、日本は韓国に逆転負けを喫して、この予選での出場権確保はならなかった。日本は1976年のモントリオール大会以来となる36年ぶりの五輪出場に向け、来年5月に実施される世界最終予選にまわる。今回の予選で日本は開幕から4連勝で韓国との全勝対決に挑んだが、前半のリードを保てず、22−27で敗れた。
 悲願達成に一歩及ばなかった。日本ハンドボール協会は2000年より、長期計画でジュニア世代からの育成に着手。北京五輪後には韓国から黄慶泳監督を招き、合宿や海外遠征を組んで強化をはかってきた。その成果は今回、アジア大会覇者の中国や、体格の大きいカザフスタンに勝利するかたちで現れた。

 だが、ライバル韓国の壁はまだ厚かった。日本は前半を11−10で終え、後半の立ち上がりも追加点をあげてリードを広げる。ところが、徐々に韓国に押し込まれるとミスも出て、試合をひっくり返された。

「レインボージャパン」
 今回、選手たちは自らをそう名づけていた。ハンドボールは1チーム7人で戦うことから、七色の虹とかけたものだ。惜しくも虹は中国からロンドンまでは届かなかった。しかし、まだ望みは消えてはいない。来年5月、もう一度、ロンドンへの虹を描きにいく。