3歳クラシックの最終戦となる第72回菊花賞(G?・芝3000m)が23日、京都競馬場で行われ、単勝1番人気のオルフェーヴル(池添謙一騎手)が3分2秒8のタイムでレースを制した。オルフェーヴルは皐月賞、日本ダービーも制しており、05年のディープインパクト以来、史上7頭目の3冠馬となった。また池江泰寿調教師は、父の泰郎氏がディープインパクトを手掛けており、史上初めて親子揃って3冠馬を調教したかたちになった。
 騎手をゴール後に振り落とすほどの勢いがあった。はやる気持ちを抑え、最後の直線で末脚を一気に爆発させた。トップに立つと、どの馬もついてこれない。2着に2馬身半差をつけての圧勝。まさに、この日の京都のターフは、オルフェーヴルのためにあるようなものだった。

 次に狙うはディープインパクトでもなし得なかった凱旋門賞での勝利だ。ディープは1番人気で優勝を期待されながら、3着に終わった(のちに失格)。凱旋門賞は毎年10月の第1日曜日にパリのロンシャン競馬場で開催される。フランス語で「金細工師」を意味するその名で、来年はパリに金字塔を打ち立てるつもりだ。