12日、「FIVB(国際バレーボール連盟)バレーボールワールドカップ(W杯)2011」の第7戦、日本はアジアのライバル、韓国と対戦。両チームともに高い守備力を遺憾なく発揮し、激しいラリー戦を披露したが、日本が地力の差を見せてストレート勝ち。これで対戦成績を4勝3敗とした。

日本 3− 0 韓国
(25−21、25−18、25−17)
 過去の対戦成績は28勝28敗と五分の日本と韓国。この試合もがっぷり四つの展開となった。第1セット、序盤はサイドアウトの奪い合いとなり、1点を争う激しい攻防戦が繰り広げられた。しかし中盤、日本は2度にわたる3連続ポイントで主導権を握った。終盤には途中出場のS中道瞳のサーブで韓国の守備が乱れ、日本がその差を6点に広げる。韓国も粘りを見せ、WS山口舞やMB荒木絵里香のスパイクをブロックで止めるなど、4連続ポイントを奪って、追い上げを図った。しかし、日本はWS木村沙織のスパイクでセットポイントを迎えると、最後はこの日も安定したプレーが光ったWS江畑幸子がバックアタックを決め、日本がこのセットを選手した。

 第2セット、再びサイドアウトの奪い合いとなるも、6−5から日本は江畑のスパイク、WS新鍋理沙のサービスポイントなどで怒涛の6連続ポイント。これがこのセットの決め手となる。中盤、韓国もエースのWSキム・ヨンギョンが強烈なスパイクで3連続ポイントを奪うなど、諦めない姿勢を見せる。しかし、終盤の大事なところで、キムやWS・ファン・ヨンギュとサイド陣のスパイクにミスが出て、日本がセットポイントを迎えた。最後はMB岩坂名奈が韓国の高さのあるクイックを見事なブロックで止め、日本が7点差で連取した。

 第3セット、崖っぷちに立たされた韓国は2−5から4連続ポイントを奪い、逆転に成功する。しかし、日本も負けじと新鍋のスパイク、荒木のブロードなどで4連続ポイントを奪い、すかさず勝ち越す。中盤はお互いに一歩も譲らないポイントの奪い合いで16−16とした。ここでまたも韓国のエース、キムにミスが出て、バックアタックがアウトとなる。これが日本に流れを引き寄せた。ここから日本は荒木のブロック、そして途中出場の山口がコンビネーションからの技ありのスパイクを立て続けに決め、怒涛の7連続ポイントで一気に試合を決めた。宿敵・韓国にストレート勝ちを収めた日本。明日は世界ランキング1位のブラジルと対戦する。