男子プロゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡・太平洋クラブ御殿場コース)は13日、最終ラウンドが行われ、東北福祉大の松山英樹が通算13アンダーで初優勝をおさめた。アマチュア選手のツアー優勝は07年の石川遼以来、史上3人目。首位に2打差でスタートした松山は2イーグル、4バーディー、4ボギーで回り、スコアを4つ伸ばして逆転した。
 4月のマスターズをアンダーパーで回り、「ローアマチュア」を獲得した実力はダテではなかった。前日に自己ベストタイの64をマークして2位に浮上。最終日も
2番でボギーを叩いたが、続く3番でイーグル。11番でバーディを奪ってトップタイに躍り出る。

 さらに14番、15番と連続バーディで単独首位に。17番をボギーとして2位に1打差と迫られ、最終ホールを迎える。ここで2打差で追う同組の谷口徹が第2打をカップから3メートルにつけ、イーグルパットを決めて並ぶ。しかし、松山はその上をいった。第2打はカップから50センチのスーパーショット。簡単にイーグルを奪い、優勝を決めた。10月のアジアアマチュア選手権では連覇を達成し、来年のマスターズ出場権も獲得済。アマチュア選手の域を超えた19歳の今後が一層楽しみになってきた。