15日、沖縄・那覇市内で侍ジャパンの小久保裕紀監督が、来月開催される「侍ジャパン強化試合」(チャイニーズ・タイペイ戦)に出場する選手26名を発表した。昨年11月に開催された「プレミア12」に出場したメンバーからはメジャーに渡った前田健太(ドジャース)ら8名が外れ、新たに大瀬良大地(広島)などを含む6名が選ばれた。26名のうち、清田育宏(千葉ロッテ)と秋吉亮(東京ヤクルト)の2名が代表初招集。昨年のセ・リーグ王者のヤクルトからは、最多となる5名の選出となった。

 

 今回は、プロ野球開幕約3週間前に強化試合が開催されるということもあり、招集メンバー発表前から事前辞退が相次いだ。昨年のプレミア12で好投した大谷翔平(北海道日本ハム)、則本昂大、松井裕樹(ともに東北楽天)、澤村拓一(巨人)、牧田和久(埼玉西武)ら投手陣6名が外れた。

 

 昨年のプレミア12で3位に終わった小久保監督は「中継ぎの不在」を敗因に挙げていたものの、今回招集された投手陣10人のうち、中継ぎを本職とする選手は秋吉ただ1人だった。2試合の強化試合とはいえ、継投をテストする機会は十分にある。プレミア12の反省点は生かされないかたちとなった。

 

 来年に控える第4回WBCに向け、新たなスタートを切る“小久保ジャパン”。まずは3月5、6日のチャイニーズ・タイペイ戦に臨む。

 

 招集メンバーは以下の26名。

 

<投手>

菅野智之(巨人)、秋吉亮(ヤクルト)、大瀬良大地(広島)、増井浩俊(日本ハム)、西勇輝(オリックス)、大野雄大(中日)、山崎康晃(横浜DeNA)、西野勇士(ロッテ)、小川泰弘(ヤクルト)、武田翔太(福岡ソフトバンク)

 

<捕手>

炭谷銀仁朗(西武)、嶋基宏(楽天)、中村悠平(ヤクルト)

 

<内野手>

今宮健太(ソフトバンク)、松田宣浩(ソフトバンク)、菊池涼介(広島)、川端慎吾(ヤクルト)、坂本勇人(巨人)、中田翔(日本ハム)、山田哲人(ヤクルト)

 

<外野手>

清田育宏(ロッテ)、中村晃(ソフトバンク)、平田良介(中日)、筒香嘉智(DeNA)、梶谷隆幸(DeNA)、秋山翔吾(西武)