米男子ゴルフのマスターズは日本時間9日、最終日を迎え、アマチュア選手ながら2年連続で予選突破した松山英樹はこの日、スコアを大きく崩し、通算9オーバーの54位タイに終わった。松山には史上5人目となる2年連続のローアマチュア(アマチュア最高成績選手)の期待がかかっていたが、パトリック・カントレー(米国)に2打及ばず、快挙を逃した。優勝はプレーオフの末、バッバ・ワトソン(米国)が通算10アンダーで並んでいたルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)を下し、メジャー初制覇を果たした。
 松山にとっては悔しすぎる最終日だった。3日目を2バーディ2ボギーと粘り、27位タイに浮上。連続ローアマチュアはもちろん、来年の出場権を確保する16位以上に入れるかに注目が集まった。ところが、出だしの1番で短い距離のパーパットを外してつまづく。5番ではグリーン左奥のバンカーにつかまってダブルボギー。6番からはパットが決まらず、3連続ボギーをたたいて大きく後退した。

 後半に入っても悪い流れは変わらず、さらにスコアを2つ落とす。迎えた最終ホール、前日まで6打差をつけていたアマチュアのカントレーに抜かれ、ローアマチュアを獲得するにはバーディーが必要な状況だった。しかし、2オンこそ成功したものの、約20メートルのバーディーパットは惜しくもカップに蹴られた。最後まで調子が上がらなかった松山はパーパットも外し、結局、1バーディ7ボギー1ダブルボギー。オーガスタは最後に20歳の若者に試練を与えた。