2007年のK-1ワールドGP開幕戦となる「K-1 WORLD GP 2007 IN SEOUL FINAL16」が29日、韓国・ソウル・オリンピック第1体育館で行われ、史上初のGP3連覇を狙う王者セーム・シュルト(オランダ/正道会館)はポール・スロウィンスキー(オーストラリア/チームミスターパーフェクト)に1R 2分26秒、強烈な左ひざ蹴りでKO勝利をあげた。
 主催者推薦で出場した澤屋敷純一(日本/チームドラゴン)とアジアGPを制した藤本祐介(日本/モンスターファクトリー)との注目の日本人対決は、激しい打撃戦となり、1Rはパンチを浴びて鼻から出血した澤屋敷が、2R以降は藤本を圧倒、3RKO勝ちをおさめた。
 開催国推薦のチェ・ホンマン(韓国/フリー)と米国GPを制したマイティ・モー(米国/フリー)の対戦は、3月にモーにKO負けを喫しているホンマンが、判定2−0で勝利し、地元の大声援を浴びた。
 このほか、バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)ボクシングで五輪出場の経験を持つダグ・ヴィニー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)に2R1分23秒、パンチでKO勝ち。
 王座奪還を目指すレミー・ボンヤスキー(オランダ/チームボンヤスキー)はステファン“ブリッツ”レコ(ドイツ/ゴールデングローリージム)を1R2分50秒、KOで下した。

 12月8日、横浜アリーナで開催予定のファイナルへの進出を決めたのは、澤屋敷、ホンマン、シュルト、ハリ、ボンヤスキー、ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)、グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)、ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナエクストリームチーム)の8選手。30日、ソウルにてファイナルの組み合わせ抽選が行われる。

試合結果は以下のとおり。

<第1試合>※スーパーファイト
○キム・ヨンヒョン(韓国/テウンジム)
3R判定 3−0
×柳澤龍志(日本/坂口道場)

<第2試合> ※FINAL16
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
2R 1分23秒KO
×ダグ・ヴィニー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)

<第3試合> ※FINAL16
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
1R 2分26秒KO
×ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/チームミスターパーフェクト)

<第4試合> ※FINAL16
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/チームボンヤスキー)
1R 2分50秒KO
×ステファン“ブリッツ”レコ(ドイツ/ゴールデングローリージム)

<第5試合> ※FINAL16
○グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)
3R判定 3−0
×ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデングローリージム)

<第6試合> ※FINAL16
○ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナエクストリームチーム)
1R 0分54秒KO
×パク・ヨンス(韓国/カーンジム)

<第7試合> ※FINAL16
○澤屋敷純一(日本/チームドラゴン)
3R1分34秒KO
×藤本祐介(日本/モンスターファクトリー)

<第8試合> ※FINAL16
○ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ)
1R終了時TKO(タオル投入)
×レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)

<第9試合> ※FINAL16
○チェ・ホンマン(韓国/フリー)
3R判定 2−0
×マイティ・モー(米国/フリー)