ロンドン五輪出場決定! 〜バレーボール世界最終予選(女子)〜
27日、「2012ロンドン五輪バレーボール世界最終予選」(女子)最終戦が行なわれ、日本はセルビアと対戦。フルセットの末に敗れたものの、2セットを取って4位をキープし、ロンドン行きの最後の1枚をつかみとった。
日本 2−3 セルビア
(25−18、21−25、25−19、21−25、9−15)
今大会3位以内、あるいは4位以下でアジア最上位に入ることが条件とされるロンドン五輪の切符をかけて行なわれた今大会の最終戦は、日本にとってまさに大一番となった。既に韓国が5勝2敗とし、2位で2大会ぶりの五輪出場を決めており、日本はこの日、キューバを3−1で破ったタイと、最後の切符を争うかたちとなった。日本が出場権を得るにはセルビアに勝つか、あるいは負けてもフルセットにもちこみ2セットを奪わなければならななかった。
「今日の試合は、今までやってきた3年間の集大成。我々がロンドンでメダルを獲るための試練だ」と指揮官から発破をかけられた日本は、第1セットから粘り強さを見せた。スタートこそ、WS新鍋理沙のスパイクが2本連続でセルビアのブロックにつかまり、リードを許したが、この嫌な流れを払拭するかのようにキャプテンのMB荒木絵里香が奮闘した。ブロック、ブロードと攻守にわたって活躍し、チームに勢いをもたらした。日本はWS江畑幸子のサービスエースなどもあり、10−6とリードを奪う。しかし、ここから相手のサーブにWS木村沙織のレシーブが乱れ、4連続ポイントを奪われ同点とされてしまう。それでも日本は荒木の活躍もあり、セルビアに逆転を許さない。終盤にはセルビアの守備をサーブで崩し、自分たちの得点へと結びつけた。そして江畑のスパイクで24−18とセットポイントを迎えると、眞鍋政義監督は平井に代えてWS狩野舞子をピンチサーバーに投入した。すると、この起用が的中した。狩野の鋭いサーブにセルビアのサーブレシーブが崩れ、ボールは日本のコートへ。高々と上がったボールを、荒木がダイレクトで決め、日本が第1セットを先取した。これで日本のロンドン五輪出場決定まで、あと1セットとなった。
第2セット、日本はMB平井香菜子のブロックが立て続けに決まり、リードを奪った。しかし、セルビアは日本のJTマーヴェラス所属のWSヨバナ・ブラコチェビッチにボールを集め、逆転する。逆に日本は木村のスパイクが2本連続でブロックにつかまると、平井、江畑のスパイクがアウトになるなど、思うような攻撃ができずに苦しい展開となった。しかし終盤、日本は猛追する。相手のミスなどもあり、4連続ポイントを奪い、最大6点差を一気に2点差にまで詰め寄った。しかし、あと一歩及ばず、このセットを落とした。
勝負の行方を占う第3セット、チームを勢いづけたのは、やはりキャプテンだった。6−5から、荒木がブロードを決め、さらにはブロックで相手の速攻を止めると、江畑が2本連続でサービスエースを決め、流れを引き寄せた。すると、セルビアにミスが続き、日本は16−6とその差を10点にまで広げた。しかし、セルビアも粘りを見せる。サイドから鋭いスパイクを日本コートに叩きつけ、じりじりと追い上げを図る。それでも日本は木村のスパイクでセットポイントを迎えた。あと1点で、ロンドン五輪の出場が決定する日本だったが、S竹下佳江がサーブをミスすると、新鍋が2本続けてセルビアのブロックにつかまった。しかし、最後は新鍋が3度目の正直でスパイクを決め、日本がセットカウント2−1として、3大会連続出場が決定した。
第4セットは、一進一退の攻防が続いた。セルビアが3連続ポイントを奪えば、日本も江畑のバックアタック、平井のブロックなどで3連続ポイントを奪った。さらに日本が荒木のブロックなどで再び3連続ポイントを奪えば、セルビアも負けじとサイド、センターと多彩な攻撃ですぐに追いついた。中盤、先に抜け出したのは日本だった。相手のミスなどもあり、15−12とリードを奪った。だが、終盤にセルビアの猛追にあう。19−16から怒涛の5連続ポイントを奪われ、逆転を許すと、大事なところで日本はサービスミス。逆にセルビアがサービスエースでこのセットを奪った。
迎えた最終セット、日本はまたもサーブのミスが続き、なかなかリズムに乗り切れない。3−3から平井がサーブをミスし、さらに荒木の速攻がブロックで止められるなど、セルビアに連続ポイントを許し、3−6とリードを広げられた。そして、このセットも日本は大事なところでのサービスミスが目立ち、勢いに乗ることができない。終盤、8−10から竹下がこの試合5本目のサービスミスをすると、ここからセルビアが連続ポイントを奪い、一気にマッチポイントを迎えた。勝って気持ちよくロンドンに乗り込みたかった日本だったが、結局このセットを奪うことができず、フルセットの末に敗れた。
「試合に敗れはしたが、緊張感の中、苦しみながらも選手たちはよく頑張ってくれた」と眞鍋監督は、安堵の表情を見せながら選手たちを労った。そして、1位通過を目指しながら、予想以上に苦しんだ今大会への反省点として、自らの言動を挙げた。
「選手たちに『1位通過』と言い続けたことで、大きなプレッシャーを与えてしまった。今大会を振り返ってみると、萎縮してしまい、普段の10%しか力を出せていなかった」
しかし「簡単に取れていたら、本番では苦しんだかもしれない」とも語り、今大会の苦しみがロンドンへのプラス材料となることを強調した。
日本は3大会連続出場を決めた。だが、このままでは五輪のメダル、それも金メダル獲得は難しいと言わざるを得ない。それは眞鍋監督、選手たちが一番よくわかっているはずだ。本番まで残り約2カ月。“火の鳥NIPPON”が今大会を糧に、ロンドンの地でどんな成長した姿を見せてくれるのかに期待したい。
日本 2−3 セルビア
(25−18、21−25、25−19、21−25、9−15)
今大会3位以内、あるいは4位以下でアジア最上位に入ることが条件とされるロンドン五輪の切符をかけて行なわれた今大会の最終戦は、日本にとってまさに大一番となった。既に韓国が5勝2敗とし、2位で2大会ぶりの五輪出場を決めており、日本はこの日、キューバを3−1で破ったタイと、最後の切符を争うかたちとなった。日本が出場権を得るにはセルビアに勝つか、あるいは負けてもフルセットにもちこみ2セットを奪わなければならななかった。
「今日の試合は、今までやってきた3年間の集大成。我々がロンドンでメダルを獲るための試練だ」と指揮官から発破をかけられた日本は、第1セットから粘り強さを見せた。スタートこそ、WS新鍋理沙のスパイクが2本連続でセルビアのブロックにつかまり、リードを許したが、この嫌な流れを払拭するかのようにキャプテンのMB荒木絵里香が奮闘した。ブロック、ブロードと攻守にわたって活躍し、チームに勢いをもたらした。日本はWS江畑幸子のサービスエースなどもあり、10−6とリードを奪う。しかし、ここから相手のサーブにWS木村沙織のレシーブが乱れ、4連続ポイントを奪われ同点とされてしまう。それでも日本は荒木の活躍もあり、セルビアに逆転を許さない。終盤にはセルビアの守備をサーブで崩し、自分たちの得点へと結びつけた。そして江畑のスパイクで24−18とセットポイントを迎えると、眞鍋政義監督は平井に代えてWS狩野舞子をピンチサーバーに投入した。すると、この起用が的中した。狩野の鋭いサーブにセルビアのサーブレシーブが崩れ、ボールは日本のコートへ。高々と上がったボールを、荒木がダイレクトで決め、日本が第1セットを先取した。これで日本のロンドン五輪出場決定まで、あと1セットとなった。
第2セット、日本はMB平井香菜子のブロックが立て続けに決まり、リードを奪った。しかし、セルビアは日本のJTマーヴェラス所属のWSヨバナ・ブラコチェビッチにボールを集め、逆転する。逆に日本は木村のスパイクが2本連続でブロックにつかまると、平井、江畑のスパイクがアウトになるなど、思うような攻撃ができずに苦しい展開となった。しかし終盤、日本は猛追する。相手のミスなどもあり、4連続ポイントを奪い、最大6点差を一気に2点差にまで詰め寄った。しかし、あと一歩及ばず、このセットを落とした。
勝負の行方を占う第3セット、チームを勢いづけたのは、やはりキャプテンだった。6−5から、荒木がブロードを決め、さらにはブロックで相手の速攻を止めると、江畑が2本連続でサービスエースを決め、流れを引き寄せた。すると、セルビアにミスが続き、日本は16−6とその差を10点にまで広げた。しかし、セルビアも粘りを見せる。サイドから鋭いスパイクを日本コートに叩きつけ、じりじりと追い上げを図る。それでも日本は木村のスパイクでセットポイントを迎えた。あと1点で、ロンドン五輪の出場が決定する日本だったが、S竹下佳江がサーブをミスすると、新鍋が2本続けてセルビアのブロックにつかまった。しかし、最後は新鍋が3度目の正直でスパイクを決め、日本がセットカウント2−1として、3大会連続出場が決定した。
第4セットは、一進一退の攻防が続いた。セルビアが3連続ポイントを奪えば、日本も江畑のバックアタック、平井のブロックなどで3連続ポイントを奪った。さらに日本が荒木のブロックなどで再び3連続ポイントを奪えば、セルビアも負けじとサイド、センターと多彩な攻撃ですぐに追いついた。中盤、先に抜け出したのは日本だった。相手のミスなどもあり、15−12とリードを奪った。だが、終盤にセルビアの猛追にあう。19−16から怒涛の5連続ポイントを奪われ、逆転を許すと、大事なところで日本はサービスミス。逆にセルビアがサービスエースでこのセットを奪った。
迎えた最終セット、日本はまたもサーブのミスが続き、なかなかリズムに乗り切れない。3−3から平井がサーブをミスし、さらに荒木の速攻がブロックで止められるなど、セルビアに連続ポイントを許し、3−6とリードを広げられた。そして、このセットも日本は大事なところでのサービスミスが目立ち、勢いに乗ることができない。終盤、8−10から竹下がこの試合5本目のサービスミスをすると、ここからセルビアが連続ポイントを奪い、一気にマッチポイントを迎えた。勝って気持ちよくロンドンに乗り込みたかった日本だったが、結局このセットを奪うことができず、フルセットの末に敗れた。
「試合に敗れはしたが、緊張感の中、苦しみながらも選手たちはよく頑張ってくれた」と眞鍋監督は、安堵の表情を見せながら選手たちを労った。そして、1位通過を目指しながら、予想以上に苦しんだ今大会への反省点として、自らの言動を挙げた。
「選手たちに『1位通過』と言い続けたことで、大きなプレッシャーを与えてしまった。今大会を振り返ってみると、萎縮してしまい、普段の10%しか力を出せていなかった」
しかし「簡単に取れていたら、本番では苦しんだかもしれない」とも語り、今大会の苦しみがロンドンへのプラス材料となることを強調した。
日本は3大会連続出場を決めた。だが、このままでは五輪のメダル、それも金メダル獲得は難しいと言わざるを得ない。それは眞鍋監督、選手たちが一番よくわかっているはずだ。本番まで残り約2カ月。“火の鳥NIPPON”が今大会を糧に、ロンドンの地でどんな成長した姿を見せてくれるのかに期待したい。