プロボクシングフライ級ノンタイトル10回戦が28日、東京・有明コロシアムで行われ、亀田興毅(協栄ジム)がセサール・ロペス(米国)に、弟の大毅(同)はファーペッチノーイ・クラティンデーンジム(タイ)に、それぞれ判定勝利。亀田兄弟のどちらかが同じジム所属で世界ボクシング協会(WBA)同級王者の坂田健史に挑戦することとなる。
 WBAライトフライ級前王者で現在同フライ級1位、世界ボクシング評議会(WBC)3位の興毅は、距離をとる相手に対しボディへの連打などでダメージを与え、手数でも圧倒するなど、終始冷静な試合運びを見せた。KOこそならなかったが、危なげなく判定3−0の完勝。戦績を16勝(11KO)とした。
 亀田兄弟の次男・大毅もWBC17位のクラティンデーンジムを相手に、手数は劣ったものの積極的に前に出るボクシングで判定勝利をおさめた。

 注目されるフライ級王者・坂田との対戦相手がどちらになるか、亀田兄弟の父・史郎氏は明言を避けたが、いずれにしても対戦が実現すれば、亀田兄弟にとって初の日本人との対戦となる。