バドミントン“タカマツ”ペア、デンマークペアにリオ五輪のリベンジ喫す ~ヨネックスオープンジャパン~

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(写真:女子ダブルスの表彰式。リオ五輪と1位2位は入れ替わった)

 世界バドミントン連盟(BWF)スーパーシリーズ(SS)「第35回ヨネックスオープンジャパン」各種目の決勝が25日、東京体育館で行われた。女子ダブルスは世界ランキング1位の高橋礼華&松友美佐紀組(日本ユニシス)が同2位のカミラ・リタ・ユール&クリスティナ・ペダセン組(デンマーク)にファイナルゲームの末に敗れた。リタ・ユール&ペダセンペアは同大会初優勝。リオデジャネイロ五輪決勝のリベンジを果たした。

 

 その他の種目では、男子シングルスは世界ランキング1位のリー・チョンウェイ(マレーシア)が2年ぶり6度目のヨネックスオープン制覇。女子シングルスはヘ・ビンジャオ、男子ダブルスはリー・ジュンホゥイ&リゥ・ユチェン組、混合ダブルスはジェン・シーウェイ&チェン・チンチェン組が制し、中国勢は3種目で優勝した。

 

 凱旋試合は準優勝で幕

 

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(写真:「自分たちのいいプレーができなかった。練習不足ですね」と語った松友<手前>)

 リオ五輪決勝以来の両ペアの対戦。金メダリストの“タカマツ”ペアは、銀メダリストのデンマークペアにリベンジを喫した。6030人が詰めかけた会場の期待には応えられなかった。

 

 激闘を繰り広げた試合のリマッチにふさわしく第1ゲームから点を取り合う好ゲームとなった。“タカマツ”ペアはいきなりラリー戦でポイントを落としたが、そこから4連続得点で逆転に成功した。一方のデンマークペアも長身から繰り出す強打を軸に得点を積み上げていく。一進一退の攻防が続いた。

 

 シーソーゲームの展開から“タカマツ”ペアはデンマークペアに抜け出された。17-15から4連続ポイントで逆転を許した。17-19――。あと2得点でゲームを取られる。松友が冷静に相手の逆を突いて、1点差に詰める。同点に追いつくと高橋の返球をペダセンがラケットに当てられない。20-19とゲームポイントを取ると、最後は松友が決めてゲームを先に奪った。

 

 第2ゲームも点の取り合い。8-7から“タカマツ”ペアが4連続得点したが、5点を返されて追いつかれる。14-12と一度は突き放したものの、松友のサーブミスから4点奪われた。“タカマツ”ペアの粘りも届かず、このゲームは18-21で落とした。リオ五輪同様にファイナルゲームへ突入する。

 

 高橋は「昨日同様、ファイナルになったら不利だと思った。デンマークペアが乗る怖さもありました」と語る。その不安は的中するかたちとなった。5-5から6連続失点で点差を広げられる。その後もデンマークペアのペースが続き、7-17と2桁の点差を付けられた。リオ五輪では16-19の土壇場から捲った“タカマツ”ペアだが、奇跡の大逆転の再現とはいかなかった。結局、12-21で万事休した。

 

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(写真:巧みなラケットワークは健在だが、サービスで苦しんだ松友<左>)

「正直疲れました」と高橋。「ボロボロにされるか怖かった」と胸の内を明かした。両ペア共に五輪後は休養を取り、コンディションも万全ではなかった。だがデンマークペアは決勝までの勝ち上がりでタフなゲームをモノにした分、勢いがあった。松友は「自分たちも良いところを出せたのですが、今日は相手のペースでした。自分がゲームを作れなかった」と唇を噛んだ。

 

 それでも高橋が「半分も戻っていない」というコンディションの中で決勝進出は最低限のノルマを果たせたと言えるかもしれない。高橋も「メダリストとしての強さは示せたのではないか」と胸を張った。

 

“タカマツ”ペアは次週の韓国オープン(SS)には出場せず、10月18日からのデンマークオープン(SS)、25日からのフランスオープン(SS)に臨む。

「休みたい気持ちもありますが、デンマークオープンとフランスオープンに向けてしっかり練習したい。デンマークオープンでデンマークペアと当たることがあったら、勝ちたい」と、高橋は敵地でのリベンジを誓う。

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