陸上競技では、今大会日本勢初のメダル獲得へ注目が集まる。男子ハンマー投げは、予選2位で通過した室伏広治(ミズノ)が金メダルの期待を背負う。今季世界ランク1位イワン・チホン(ベラルーシ)が予選直前に欠場したため、2大会ぶりのメダル獲得の可能性は高い。37歳の鉄人から放たれるビッグスローに目が離せない。
 女子マラソンは、尾崎好美(第一生命)、重友梨佐(天満屋)、木崎良子(ダイハツ)の五輪初出場トリオが登場する。大舞台の緊張感を力に、自分たちの走りができれば、入賞以上は十分に狙える。連続メダルが途切れ、入賞なしに終わった北京のリベンジを果たしたい。

 男子100メートルは準決勝と決勝が行われ、世界最速の称号が決まる。前回王者のウサイン・ボルト、新星ヨハン・ブレークのジャマイカコンビや、タイソン・ゲイ(米国)らトップスプリンターたちの金メダル争いはもちろん、その記録にも世界中の視線が注がれる。また、日本の山縣亮太(慶大)が予選で10秒07の日本歴代4位タイの記録をマークして準決勝進出を果たした。自己ベストを更に伸ばして、日本記録更新を目指す。

 体操競技は男子種目別決勝が行われる。注目はやはり個人総合のチャンピオン内村航平(コナミ)だ。得意の床運動で、今大会2個目の金メダルを狙う。団体、個人総合と重圧のかかる戦いから解放された内村の美しい演技は見逃せない。

 射撃はメダル第1号を期待されながら、エアピストルでまさかの予選落ちをした松田知幸(神奈川県警)が50メートルピストルに出場する。北京で8位に入賞を果たしている同種目でメダルを射止めたいところだ。

 フェンシングにも、メダルの可能性は十分ある。男子フルーレ団体で、日本は今年のW杯は3位に入っている。個人戦で北京決勝の雪辱を果たすも、3回戦で涙をのんだエース太田雄貴(森永製菓)の活躍が不可欠だ。

 卓球は女子団体で日本が2大会連続の準決勝に進出した。準決勝では初のメダルをかけてシンガポールと対戦する。石川佳純(全農)はシングルス3位決定戦で、同代表のティアンウェイ・フェンに敗れてメダルを逃しており、個人的にも雪辱したいところだ。また男子団体では日本が準々決勝で香港と激突する。

<注目競技のテレビ中継予定>

【陸上】
19:00〜 フジテレビ系列 ※女子マラソン
26:30〜 テレビ朝日系列
【卓球】
19:30〜 NHK総合
【体操】
21:00〜 NHK総合
【フェンシング】
24:20〜 NHK総合

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