女子レスリングは、63キロ級の伊調馨(ALSOK)が日本女子初の五輪3連覇を狙う。同級で圧倒的な存在感を誇る伊調は金メダルの大本命だ。国際大会では2007年以降負けなしと、連勝街道をひた走る。五輪と世界選手権に限っていえば32戦無敗。女王のV3に死角は見当たらない。また、48キロ級の小原日登美(自衛隊体育学校)にも金メダルの期待がかかる。小原は五輪こそ初出場だが、国際大会の経験は豊富だ。世界選手権を51キロ級で6度制し、48キロ級転向後も連覇するなど実績は申し分ない。小原のメダル獲得も堅いだろう。ここまで女子レスリングで、日本勢はアテネ五輪から全階級でメダルを獲っている。“お家芸”の名にかけて今回も金メダルを量産する。
 テコンドーは女子49キロ級の笠原江梨香(大東大)が、シドニー大会の岡本依子以来の表彰台を目指す。12年ぶりのメダルへ最大の難関となるのが、準々決勝での対戦が予想される世界ランク1位の呉静(中国)だ。過去3度敗れている北京五輪女王に、大舞台で雪辱を果たしたい。電子防具対策に磨いた“ステップ”と“カット”をいかに駆使するかが、勝負のカギを握る。

 陸上競技は男子やり投げ予選にディーン元気(早大)、村上幸史(スズキ浜松AC)が臨む。イギリス人の父を持つディーンにとっては、父の母国での晴れ舞台。今季絶好調の若武者は、ロンドンでも大アーチを描けるか。一方、日本選手団の主将でもある村上は3回目の五輪。今年6月の日本選手権ではディーンに敗れ、連覇は12で途切れた。若手からの刺激を力へ変え、2年前に銅メダルの快挙を達成した世界選手権の再現を狙う。投てき種目では、男子ハンマー投げの室伏幸治(ミズノ)が銅メダルを獲得した。この追い風に乗って、2人揃って決勝進出を果たしたいところだ。

<注目競技のテレビ中継予定>

【レスリング】
21:00〜 日本テレビ系列
21:00〜 TOKYO MX
24:10〜 NHK総合
【陸上】
17:10〜 NHK総合
19:30〜 NHK総合
26:00〜 フジテレビ系列

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