女子サッカー決勝は、なでしこジャパンが最強のライバル・米国と対戦する。勝てばW杯と五輪の連続制覇となり、これは史上初の快挙だ。対する米国は五輪5大会すべてに決勝進出を果たし、3大会連続4度目の金メダル狙う。警戒すべきはアビー・ワンバック、アレックス・モーガンの強力2トップだ。準決勝のフランス戦ではGK福元美穂(湯郷ベル)が好セーブを連発した。岩清水梓(日テレ)、熊谷紗希(フランクフルト)らと形成する堅い守備陣が、アメリカの猛攻をどこまで防げるか。米国は今大会5試合で5失点と守備にスキがあるだけに、司令塔の宮間あや(湯郷ベル)が多彩なキックでチャンスを演出し、早めの得点につなげたい。
 レスリングは女子55キロ級の吉田沙保里(ALSOK)が伊調馨に続く3連覇に挑む。ここまで世界選手権と合わせて11度(世界選手権9、五輪2)の優勝と収めており、今回も金メダルなら“霊長類最強の男”と謳われたアレクサンダー・カレリン(ロシア)の記録と並ぶ。吉田は5月のW杯団体決勝で黒星を喫したものの、個人戦に限れば現在157連勝中。果たしてロンドンで“霊長類最強の女”となれるか。また、五輪限りでの引退を示唆した72キロ級の浜口京子 (ジャパンビバレッジ)の戦いぶりにも注目が集まる。アテネ、北京と続く3大会連続のメダルを得て、有終の美を飾りたい。

 女子バレーは、全日本女子が準決勝ブラジル戦に臨む。難敵中国を下し、勢いに乗る全日本女子は、ロサンゼルス五輪以来のメダルをかけて戦う。相手は、北京金のブラジル。過去の対戦成績では2勝12敗と大きく負け越している。だが、2010年の世界選手権では敗れたものの、フルセットまでもつれこむ接戦を演じ、昨年のW杯ではストレート勝ちを収めるなど、昔ほどの苦手意識はない。“火の鳥NIPPON”が28年ぶりの表彰台へアタックする。

 陸上競技は男子200メートル決勝が行われ、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が登場する。人類最速の男は、100メートルでは五輪新の9秒63で連覇を果たした。100メートルに続く2つ目の金メダル、そして自身の持つ世界記録の更新に期待がかかる。また、女子400メートルリレー予選には、日本が48年ぶりに出場。エースの福島千里(北海道ハイテクAC)に加え、16歳の土井杏南(埼玉栄)らの走りも楽しみだ。

<注目競技のテレビ中継予定>

【女子サッカー】
27:00〜 NHK総合
【レスリング】
21:00〜 NHK総合
24:10〜 フジテレビ系列
【女子バレーボール】
27:05〜 テレビ朝日系列
【陸上】
19:30〜 NHK総合
27:15〜 NHK総合

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