熱戦もあと2日、今大会の日本勢は競技初日から連日欠かさずメダルを獲得してきた。11日もメダルが期待される競技が続く。ボクシングではミドル級の村田諒太(東洋大職)が、日本勢では1964年東京五輪のバンタム級・桜井孝雄(故人)以来、2人目の金メダルに挑む。対戦相手はエスキバ・ファルカン(ブラジル)。昨年の世界選手権では準決勝で大差をつけて勝っている相手だ。これまでの戦い同様、ボディでスタミナを奪い、後半以降、パンチを集めたい。
 ボクシングが48年ぶりの挑戦なら、女子バレーボールは28年ぶりだ。全日本女子は3位決定戦の韓国戦に臨む。相手は韓国。真鍋政義監督が指揮を執って以降の対戦成績は12勝1敗と大きく勝ち越しているが、5月の五輪予選では敗れている。要注意すべきは192センチのエース金軟景。日本でもJTで2シーズン活躍し、代表選手たちの特徴はよく知っている。この五輪ではトップの185点を決めて好調で、彼女をいかに抑えるかが勝敗の分水嶺となる。

 レスリングでは前回銅メダリストの湯元健一(ALSOK)が2大会連続のメダルを目指し、男子フリースタイル60キロ級に登場する。昨年の世界選手権は3位。前日に同55キロ級で銅に輝いた双子の弟・進一に続きたい。

 陸上も楽しみな種目が目白押しだ。50キロ競歩では山崎勇喜(自衛隊)、森岡紘一朗(富士通)、谷井孝行(佐川急便)が出場する。山崎は北京で7位、森岡が昨年の世界陸上で6位と実績は充分。粘りの“歩き”でさらなる上位に食い込みたい。

 男子やり投げはディーン元気(早大)が日本勢で28年ぶりに決勝へ進んだ。予選は7位通過だが、上位選手との差はわずか。今年、大きく記録を伸ばしてロンドン行きをつかんだ20歳だけに、世界を驚かすビッグスローに期待したい。

 また男子400メートルリレーでは日本(山県亮太、江里口匡史、高平慎士、飯塚翔太)が4大会連続の決勝に臨む。予選では通過タイムは全体の4位。ジャマイカ、米国の2強は力が抜けているが、巧みなバトンパスで2大会連続のメダルにチャレンジする。

<注目競技のテレビ中継予定>

【陸上】
16:55〜 テレビ東京系列(男子50km競歩)
22:00〜 TBS系列
【女子バレーボール】 
19:00〜 フジテレビ系列 <3位決定戦>日本×韓国
26:20〜 フジテレビ系列 <決勝>ブラジル×米国
【男子サッカー】
22:50〜 NHK総合 <決勝>ブラジル×メキシコ
【新体操】
21:00〜 NHK総合
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