来春のWBCに向けた日本代表のスタッフ会議が28日、都内で行われ、大会に臨む代表候補メンバーが決定した。会議後、山本浩二監督は「名前はまだ言えない」と選手名は公表しなかったが、「完全に国内の選手で行きます」と、既に辞退を表明しているイチロー(ヤンキースFA)やダルビッシュ有(レンジャーズ)らも含めてメジャーリーガーはWBCに招集しないことを明言した。また当初は12月1日に大会本部へ提出する28名の予備登録メンバーに5名を追加し、33選手を候補とする予定だったが、「故障者でどうかなという選手もいる。ひとり、ふたりは増えるかもしれない」と人数が追加される可能性を明かした。候補メンバーには今後、山本監督が直接連絡をとり、4日に正式発表される。
(写真:「真剣に話し合いをして活発な議論をした」と会議を振り返る山本監督)
 4時間に渡った会議は先日のキューバ戦のメンバーをベースに各ポジションごとに選手をリストアップし、選考が実施された。コーチ陣からさまざまな意見が出る中、最終的には山本監督がメンバーに入れるかどうかを判断したという。代表候補は「国内の選手」と明らかにしたことから、メジャー挑戦を表明している中島裕之(埼玉西武FA)も外れたとみられる。

 野手では「足を使った野球」を目指すべく、機動力も選出のポイントとなった。また軸となる4番について山本監督は「心の中では決めている」と語り、打順の構想は固まりつつある。一方、投手陣は故障を抱えている主力投手も多く、「流動的」と選考に苦労した様子。「各ポジションの人数の内訳も言えない」としながら、投手は「何人か増えるかも」と多めに選手を選んだ模様だ。

 代表候補は来年2月15日から宮崎で1週間の合宿、強化試合を行い、28名の最終メンバーに絞り込まれる。