2012年の中央競馬のラストを飾るG1レース、第57回有馬記念(芝2500m)が23日、中山競馬場で行われ、単勝1番人気のゴールドシップ(内田博幸騎手)が2分31秒9でレースを制した。ゴールドシップは今年の皐月賞、菊花賞に続くG1制覇。内田騎手は有馬記念で初勝利を収めた。これで一昨年のヴィクトワールピサ、昨年のオルフェーヴルと3歳馬が3年連続でトップを駆け抜ける結果となった。
 最後方からまくりにまくっての大逆転だ。
 昨年の有馬記念を制したオルフェーヴルが欠場し、本命不在と言われた混戦レース。スタートから2番人気のルーラーシップ(C.ウィリアムズ騎手)がゲート内で伸び上がって出遅れる波乱の幕開けとなった。

 ゴールドシップはそのルーラーシップとともに集団の後ろにつけ、レースを進める。2周目の第3コーナー手前では最後方。しかし、ここから驚異の末脚をみせた。内田騎手が外へ持ち出してスルスルと順位を上げると、第4コーナーを回ったところで、さらにムチを入れる。

 前を行くエイシンフラッシュ(三浦皇成騎手)などが必死に逃げようとするが、この芦毛馬だけは伸びが違った。大観衆が興奮のるつぼと化す中、外から脚を伸ばして一気に抜き去り、先頭へ。菊花賞でもみせたロングスパートが炸裂し、古馬を圧倒した。2着には1.5馬身差でオーシャンブルー(C.ルメール騎手)、3着にはルーラーシップが入った。
 
 払戻金は以下の通り。
▽単勝  (13) 270円
▽枠連  (3)−(7) 3,350円
▽馬連  (6)−(13) 3,730円
▽馬単  (13)−(6) 5,200円
▽3連複 (6)−(9)−(13) 4,020円
▽3連単 (13)−(6)−(9) 24,250円

*成績、払戻金などは必ず主催者発行のものをご確認ください。