第3回WBCは11日、2次ラウンドでオランダ代表がキューバ代表に7−6とサヨナラ勝ちし、初の決勝ラウンド進出を決めた。12日に日本代表とラウンド1位を争い、再戦に臨む。この日のオランダは主砲のウラディミール・バレンティンらが負傷交代し、厳しい戦いを余儀なくされた。だが、機動力を生かした攻撃で、破壊力のあるキューバと互角に渡り合う。4−4の同点から8回には2点を勝ち越されたものの、直後にアンドレルトン・シモンズの2ランで試合は振り出しに。そして9回、1死満塁からカリアン・サムスの犠牲フライで熱戦に終止符を打った。キューバは肝心なところで攻守にミスが出て、2大会連続の2次ラウンド敗退となった。
 なお12日は日本が左腕の大隣憲司、オランダは右腕のダビト・ベルクマンが先発する。

◇1組
 グリエル、9回に痛い走塁ミス&失策(東京ドーム)
キューバ代表      6 = 000220020
オランダ代表      7 = 002200021×
(キ)ガルシア−N・ゴンサレス−●ゲバラ−イグレシアス−カスティーヨ
(オ)インテマ−マーティス−ボイド−○ファンミル
本塁打 (キ)アブレウ3号ソロ
      (オ)シモンズ1号2ラン

 また1次ラウンドの最終戦が行われ、D組では米国代表が1勝1敗で並んでいたカナダ代表との直接対決を制し、2次ラウンド進出を決めた。米国は2回に2点を先行され、同点に追いついた後も勝ち越される苦しい展開。しかし、1点ビハインドの8回、アダム・ジョーンズの2点タイムリーで逆転し、9回にも突き放して底力を見せた。またC組では、ともに1次ラウンド突破を決めているドミニカ共和国代表とプエルトリコ代表が対戦し、ドミニカが勝って1位通過を決めた。ドミニカ、プエルトリコ、米国、イタリアの4チームによる2次ラウンドは日本時間13日に米国マイアミでスタートする。

◇C組
 敗退決定のベネズエラ、最後に打線爆発(ブエルトリコ/ヒラム・ビソーン・スタジアム)
スペイン代表      6 = 300020001
ベネズエラ代表    11 = 00060203×
(ス)カスティーヨ−マンノ−●モルラン−エルナンデス−R・クルーズ−グラナドス−ゴンサレス−ノゲラ−J・クルーズ
(ベ)○ラミレス−トーレス−レデズマ−リンコン−ベリサリオ−ロドリゲス
本塁打 (ス)カニサレス1号2ラン、ベルトレ1号ソロ
      (ベ)M・カブレラ1号ソロ、サンドバル1号ソロ

 ヤクルト所属のロマン、4回途中1失点も逆転負け(ブエルトリコ/ヒラム・ビソーン・スタジアム)
ドミニカ共和国代表  4 = 100011100
プエルトリコ代表    2 = 000200000
(ド)ロドリゲス−○バルセロ−ドテル−カシーヤ−Sロドニー
(プ)ロマン−デラトーレ−●ベリオス−セデーニョ−フォンタネス
本塁打 (ド)カノ1号ソロ
      (プ)アービレイス1号2ラン

◇D組
 瀬戸際のエンドランが逆転打に(米国/チェイス・フィールド)
米国代表        9 = 000200034
カナダ代表       4 = 020001010 
(米)ホランド−パーキンス−○ベル−ヘルナンデス−シーシェク−キンブレル
(カ)タイヨン−モルケン−オーモント−●ヘンダーソン−マシソン−アクスフォード
本塁打 (カ)ソーンダース1号2ラン

<2次ラウンド2組日程> ※ダブルエリミネーション方式、時間は日本時間

ゲーム1 ドミニカ共和国−イタリア 13日(水)2時
ゲーム2 米国−プエルトリコ 13日(水)9時
ゲーム3 ゲーム1の敗者−ゲーム2の敗者 14日(木)8時
ゲーム4 ゲーム1の勝者−ゲーム2の勝者 15日(金)8時
ゲーム5 ゲーム3の勝者−ゲーム4の敗者 16日(土)8時
ゲーム6 ゲーム4の勝者−ゲーム5の勝者 17日(日)2時