6月20日~22日、四国アイランドリーグplus選抜を率いてNPBフューチャーズ(イースタン混成チーム)と戦いました。3年ぶりに選抜チームの指揮を執りましたが選手たちにはもっと溌剌としたプレーをしてほしかったですね。フューチャーズもNPBのメンツにかけて育成以外の選手を選んで"勝つ"体制でした。でもそこに勝たないと上には行けないわけですからね。

 

 スカウト部長にアピール

 目立ったのはラファエル・ポロ(愛媛)。彼は第3戦で先制のきっかけになる三塁打や8回にタイムリーを放つなど随所に光るところがありました。小林義弘(徳島)は守備でミスもありましたが打つ方ではアピールできたと思います。投手は伊藤翔(徳島)、原田宥希(香川)あたりも持ち味は出していましたね。

 

 ただ、どの選手も「まあまあ」「無難」という印象です。この試合は東京の大田スタジアムで行われたので、関東地区担当のスカウト部長が顔を揃えていました。こういうところでインパクトのあるプレーをできるか、どうか。それもNPBに行くためには必要です。足でも、肩でも、長打力でも何でもいいから一発見せてやる、そういう気概がもっとほしかったですね。

 

 スカウト部長たちにプレーを見てもらえたのは貴重な財産です。これで後期に成長を見せられれば、ドラフトで指名される可能性もあります。まずは存在を知ってもらうためにもこの試合は重要な機会ですね。

 

 後期開幕の5試合がポイント

 さて香川オリーブガイナーズはチャンピオンシップ進出をかけて後期を戦います。コーチやトレーナーの下、走り込みや体幹トレーニングを精力的にこなしています。特に投手陣はみんな走り込んでいるので、8月、9月にその成果がどれだけ出るか楽しみにしています。選手は持っているもの以上の力は出せません。だからトレーニング、練習で少しずつでいいから成長していってほしいですね。

 

 後期は最初の5試合が大事だと思っています。いきなり福岡ソフトバンクとの2連戦で開幕なんですよ。前期はゲーム勘もまだなく他球団の状況も分からず手探りでスタートしました。そのときと違って選手たちも対戦する投手や打者のことがわかっています。だから5試合で勢いに乗っていきたいですね。

 

 いつも言っていますがエラー、フォアボール、ヒット、ホームランなどいいも悪いも含めて、それが野球です。いかに「悪い」を少なくして勝つ確率を増やしていくかが重要。そのために選手にはいいプレーをして、そしてやり切った姿を見せてほしいですね。もう試合後は立てないくらい、目いっぱいのプレーをしてほしいものです。

 

 後期は7月29日から開幕します。香川オリーブガイナーズへの応援をお願いします。

 

<このコーナーは毎月1日更新です>


◎バックナンバーはこちらから