15日、日本水泳連盟は7月にスペイン・バルセロナで開催される世界選手権の日本代表31名を発表した。日本選手権で史上初の5冠を成し遂げた萩野公介(東洋大)、背泳ぎ2冠の寺川綾(ミズノ)らロンドン五輪のメダリストに加え、200メートル平泳ぎの世界記録保持者・山口観弘(志布志DC)、個人メドレーの瀬戸大也(JSS毛呂山)など日本選手権で派遣標準記録を突破し、2位以内に入った選手が選ばれた。また内定条件を満たさなかったものの、200メートル個人メドレーで優勝の渡部香生子(JSS立石)、50メートル自由形で日本新記録をマークした塩浦慎理(中央大)らが個人種目で代表入り。平泳ぎの第一人者・北島康介(アクエリアス)、女子自由形のエース・上田春佳(キッコーマン)はリレーメンバーでの選出となった。
 代表権を争う4日間の激闘を終え、バルセロナで戦う31名の精鋭が決まった。
 今回は、フレッシュな顔ぶれ。萩野、山口ら13名の10代のスイマーが選出された。前回の上海大会は小堀勇氣(当時17歳)のわずか1名。2年前と比べて格段に増えたかたちとなった。日本選手権でも全32種目中14種目で10代がチャンピオン。全体の4割を超える数字に世代交代を感じさせた大会だった。 

 その代表格が18歳の萩野である。今大会では6種目12レースに出場し、5種目で優勝。バルセロナではリレーを含めて最大8種目の出場が予想される。
 新エース・萩野に加え、同世代の山口、瀬戸などが世界を相手にどんな泳ぎを見せられるか。若きトビウオジャパンは、3年後のリオデジャネイロ五輪に向けて、西方に舵をとる。

【世界選手権日本代表】

・男子
塩浦慎理(中央大)
伊藤健太(ミキハウス)
萩野公介(東洋大)
平井彬嗣(柏洋・柏)
宮本陽輔(自体校)
入江陵介(イトマン東進)
立石諒(ミキハウス)
山口観弘(志布志DC)
松田丈志(コスモス薬品)
小堀勇氣(セントラルスポーツ)
瀬戸大也(JSS毛呂山)
※藤井拓郎(コナミ)
※小長谷研二(コパンSS)
※外舘祥(イトマン)
※北島康介(アクエリアス)

・女子
寺川綾(ミズノ)
赤瀬紗也香(日本体育大)
鈴木聡美(ミキハウスY)
金藤理絵(Jaked)
星奈津美(スウィン大教)
渡部香生子(JSS立石)
寺村美穂(セントラルスポーツ)
大塚美優(日本体育大)
高橋美帆(日本体育大)
※上田春佳(キッコーマン)
※内田美希(東洋大)
※山口美咲(イトマン)
※松本弥生(日本体育大大学院)
※五十嵐千尋(横浜サクラ)
※高野綾(イトマン)
※宮本靖子(東洋大)

※はリレーのみの選出